春巻きは大好きだけど、ちょっと面倒。中の具をつくって巻いて揚げて……。そんな固定概念は取り払い、自由気ままにつくってください。切っただけの具を巻いて揚げたり、揚げずに焼いたり。さらにエキサイティングなのは、中身に四季の食材を入れること。季節を包んだ春巻きはさらに人気が出そう。きっとあなたのお家の新たな定番になる、冬に美味しくなる野菜を使ったレシピです。
大根はねぎ、生姜、桜海老で炒めて、香りよく。餅入りの春巻きは口の中で融合し、まるで大根餅を食べているよう。揚げずにカリカリに焼いて。
★ 大根炒め | |
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・ 大根 | 1/3本 |
・ 塩 | 小さじ1(大根の塩もみ用) |
・ 長ねぎ | 1/2本(薄い斜め切り) |
・ 生姜 | 大1片分(みじん切り) |
・ 桜海老 | 20g |
・ 胡麻油 | 大さじ1 |
・ 紹興酒または酒 | 小さじ1/2 |
・ 塩 | 小さじ1/4~1/3 |
切り餅 | 4個 |
春巻きの皮 | 10枚 |
★ のり | (混ぜ合わせる) |
・ 小麦粉 | 適量 |
・ 水 | 適量 |
胡麻油 | 大さじ1強 |
粒マスタード | 適宜 |
大根はせん切りにしてボウルに入れ、塩をふってしばらくおき、手でもんで水気をしっかりと絞る。フライパンに胡麻油を中火で熱してねぎと生姜とを炒め、香りが立ってきたら桜海老と大根を加えて炒め、水分をとばす。酒と塩をふり入れ、バットに移して冷ます。
切り餅は厚さ5mmに切る。
春巻きの皮を、角を手前にして広げ、真ん中より少し手前に餅を4枚、横長の長方形になるよう並べ、その上に大根炒めの1/10量をのせ、手前から巻き、のりで留める。残りも同様につくる。
熱したフライパンに胡麻油をひき、春巻きの巻き終わりを下にして並べ入れ、両面をじっくり、香ばしい焼き色がつくまで焼き、半分に切って器に盛る。好みで粒マスタードをつけて食べても。
季節の移ろいを素早くキャッチし、日々の生活に取り入れている。人気の料理教室「日々の飯ままごと事」主催。集う生徒さんたちに、料理に加えて季節の取り入れ方を自然体で披露し、人気を集めている。自らの生活を撮った写真とともに書きためたエッセイ『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)を、秋に出版。
文:中村裕子 写真:野口健志
※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。