
dancyu本誌の連載「丸山隆平の美味しいってなんだろう?」は、丸山さんの「“もてメシ”を覚えたい」という願いをかなえるため、小串貴昌シェフのイタリアンで料理修業をすることに。 “鍋ひとつでできるイタリアン”というテーマの第七回目は“フライパンひとつでつくる豚ヒレのスカロッピーネ”です。
いつもは小串シェフのデモンストレーションを見てから調理をはじめる丸山さん。しかし今回は、レシピと完成写真を見るだけで、すぐにスタート。作る過程で、「はたくって、なんではたくのだろう?」「ソース化ってどういうこと?どうやるの?」と呟きながら調理。完成品は大満足!とはいきませんでしたが、
「考えながらつくるって大事。考えてつくれば、失敗したとしても改善できるし!」
と前向きな学びを得た丸山さん。
今回は丸山さんと同じレシピでつくってみませんか?

| 豚のヒレ肉 | 200g |
|---|---|
| 白ワイン | 50ml |
| バター | 3~40g |
| レモン | 1/4個 |
| フレッシュセージ | 3~4枚 |
| 小麦粉 | 適量 |
| オリーブオイル | 適量 |
| 塩 | 適宜 |
| 胡椒 | 適宜 |

豚のヒレ肉を5等分し、ラップの上に並べ上からラップを被せる。

1の豚肉を5mm程度の厚さになるまで肉叩きで薄く伸ばす。叩くことで肉が繊維が壊れて柔らかな触感になる。また火の通りもよくなる。


塩を両面にふり、小麦粉も満遍なく両面にふる。余分な小麦粉をはたいて落とす。小麦粉をまぶすのは、肉の旨味を閉じ込めるのと、カリッと仕上げるため。余分な粉がついていると、仕上がりの食感が悪くなるので、薄くつくようにはたく。


鍋を中火にかける。温まったらオリーブオイルを入れ、肉を焼く。片面に焼き色がついたら、ひっくり返す。

4の鍋に白ワインを注ぎ、バターとセージも入れる。鍋を揺すりながらセージの香りが立つように、ゆっくりと火を入れる。


5の鍋を絶えず揺すり、全体が一体化し乳化してきたらレモンを搾り、絞ったレモンも鍋の中に入れ、ソース化する。レモンは強く搾りすぎると苦味がでるので注意しよう。汁が少し茶色く色づき、とろっとしたテクスチャ―に変化したらソース化の完成。


皿に盛り、胡椒をふりかえれば完成。



写真:今津聡子 構成:編集部