旬の素材を組み合わせてつくる、季節限定のお寿司は家庭料理ならでは。お家でしか食べられない幸せを召し上がれ!きっとあなたのお家の新たな定番になる、冬に美味しくなる野菜を使ったレシピです。
冬は蒸し寿司がおすすめです。湯気が立ち上る温かいお寿司でほっこり、幸せな気分に浸れます。旬の牡蠣と大根の組み合わせがおすすめ。ご飯の間に挟んだ柚子が絶妙です。
★ 牡蠣の生姜煮 | |
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・ 牡蠣 | 300~350g(小粒のもの) |
・ 生姜 | 2片分(せん切り) |
・ 酒 | 1/4カップ |
・ 醤油 | 大さじ3 |
・ みりん | 大さじ2 |
★ 大根の甘酢漬け | |
・ 大根 | 3cm |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
・ 酢 | 大さじ2 |
・ 砂糖 | 小さじ2 |
★ 酢飯 | |
・ 米 | 2合 |
・ 水 | 2合の目盛まで |
・ 昆布 | 1枚(3×3cm) |
・ 酒 | 小さじ2 |
★ 寿司酢 | (砂糖が溶けるまでよく混ぜ合わせる) |
・ 米酢 | 大さじ3 |
・ 砂糖 | 大さじ2 |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
柚子 | 1個 |
柚子の皮 | 適量(せん切り) |
芽ねぎ | 適量 |
牡蠣に塩(大さじ1くらい)をふり入れて、手でやさしく混ぜる。牡蠣の身をくずさないように気をつけながら全体を混ぜ、ぬめりを出す。水を入れて両手で牡蠣をやさしく洗い、濁ったら新しい水に替え、2~3回繰り返す。キッチンペーパーでしっかり水気を拭いて下処理終了。
鍋に材料をすべて入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にして6~7分煮、そのまま冷ます。
大根は厚さ2mmのいちょう切りにしてボウルに入れ、塩もみして10分ほどおき、水気をぎゅっと絞る。酢、砂糖を合わせてよく混ぜて加え、全体を和える。
柚子は厚さ5mmの半月切りにして種を取る。
米を洗ってザルにあげ、30分ほどおく。炊飯器の内釜に入れて水加減をし、昆布、酒を加えて普通に炊く。炊き上がったら飯台にあけて寿司酢を全体に回しかけ、うちわであおぎながらしゃもじで切るようにして全体を混ぜる。
汁気をしっかり絞った大根漬けを、酢飯がまだ温かいうちに混ぜ合わせる。
器に柚子のスライス2~3枚を段々に重ねながら酢飯をふんわりとよそい、牡蠣の生姜煮を適量のせ、煮汁を小さじ1/2~2/3回しかける。蒸気の上がった蒸し器で熱々に蒸す。柚子の皮と食べやすく切った芽ねぎをあしらう。
季節の移ろいを素早くキャッチし、日々の生活に取り入れている。人気の料理教室「日々の飯ままごと事」主催。集う生徒さんたちに、料理に加えて季節の取り入れ方を自然体で披露し、人気を集めている。自らの生活を撮った写真とともに書きためたエッセイ『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)を、秋に出版。
文:中村裕子 写真:野口健志
※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。