冬の新定番料理
やさしい味わいにホッとする"白菜グラタン"

やさしい味わいにホッとする"白菜グラタン"

一年が終わり、新しい一年が始まる、節目の季節。「ありがとう!」の気持ちを込めてテーブルを囲むことも多い時期です。つくり慣れた料理に、ちょっと冒険のメニューをプラスするのも楽しいもの。きっとあなたのお家の新たな定番になる、冬に美味しくなる野菜を使ったレシピです。

白菜グラタンのつくり方

白菜はくたくたになるまで蒸してから焼くのがおいしさの秘訣です。鶏肉とゆで卵でボリュームアップ。食べてホッとするやさしい味わいです。

材料材料 (2~3人分)

白菜小1/4個
玉ねぎ大1/4個分(みじん切り)
生椎茸3個
鶏むね肉160g(皮なし)
ゆで卵3個
オリーブオイル小さじ2
少々
胡椒少々
白ワインまたは酒大さじ2
★ ホワイトソース
バター40g
小麦粉大さじ4
牛乳400mL(冷やしておく)
小さじ2/3
ピザ用チーズ80g

1白菜を加熱する

白菜は繊維と直角にせん切りにする。耐熱皿にオリーブオイル(分量外)を薄く塗る。白菜を広げ、500Wの電子レンジで8分加熱し、粗熱が取れたら水分をややゆるめに絞る。

白菜を加熱する
白菜は水っぽくならないように出てきた水分をややゆるめに絞るのがポイントです。

2その他材料の下ごしらえ

椎茸は軸を取って縦薄切りにする。鶏むね肉は縦半分に切り、厚さ7mmのそぎ切りにしてからさらに細切りにする。ゆで卵は放射状に6等分に切る。

3炒める

フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、玉ねぎが透き通るまで炒める。2を加えて塩、胡椒をふる。鶏肉の色が変わってきたら白ワインまたは酒を入れて強火で炒め、すべていったん取り出す。

4ホワイトソースをつくる

3のフライパンをキッチンペーパーでさっと拭き、バターを入れて弱火にかけ、バターが溶けたら小麦粉を加え、1~2分混ぜてなじませる。火を止めて蓋をして数分おき、粉と脂をしっかりなじませる。再び弱火にかけてふつふつしてきたら冷たい牛乳を加え、とろみが出るまで混ぜ、塩を加えて混ぜる。

5オーブンに入れる

4に1、3で取り出した具材を加えて混ぜ、耐熱容器に入れる。3とチーズを散らし、220℃のオーブンで約20分焼く。

6完成

白菜は繊維に直角に切って加熱すると、繊維に沿って切るよりもくたくたになります。ホワイトソースになじんでとろけるようなおいしさに。

完成

教える人

植松良枝 料理研究家

植松良枝 料理研究家

季節の移ろいを素早くキャッチし、日々の生活に取り入れている。人気の料理教室「日々の飯ままごと事」主催。集う生徒さんたちに、料理に加えて季節の取り入れ方を自然体で披露し、人気を集めている。自らの生活を撮った写真とともに書きためたエッセイ『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)を、秋に出版。

文:中村裕子 写真:野口健志

※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。

四季dancyu「冬の台所。」
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A4変型 判( 120 頁)
2019年12月12日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。