昆布に挟んでおくだけで、驚くほど魚の旨味が凝縮します。挟んで冷蔵庫で寝かせるひと手間、ぜひ試してみてください!「冬だから、日本酒を愉しめるようなメニューを」と人気料理研究家のワタナベマキさんが、家飲みがもっと楽しくなるレシピを伝授!
すだち、塩、醤油など、鯛の薬味を替えながら飽きずにいつまでも食べ続けられます。わさびは細切りにするとツンとした刺激がほどよい加減になり、昆布じめの鯛の繊細な味との相性よし。酢漬けは見栄えもよく、箸休めにピッタリ。
鯛 | 2サク(刺身用、サク(180g×2程度)) |
---|---|
昆布 | 3枚(約20×8cm) |
酒 | 80ml |
塩 | 小さじ2/3 |
生わさび | 適量 |
エディブル・フラワー | 適宜 |
鯛の両面に塩をまんべんなくふり、30分おいてから表面の水分をキッチンペーパーで軽く押さえる。
昆布の表面を酒で湿らせる。残った酒は煮切り酒(煮切り酒は、鍋に酒を入れて一度沸騰させる)にして、冷ましておく。
2の昆布1枚の上に鯛を1枚のせ、その上に昆布、鯛、昆布をのせて、鯛を昆布でサンドする。
3をラップで包み、3~4時間冷蔵庫でしめる。
4を取り出して昆布を外し、鯛を好みの厚さに切る。
煮切り酒をふり、細切りにしたわさびを添える。あればエディブル・フラワーを散らして。
グラフィックデザイナーを経て料理研究家に。料理教室を開いていた祖母から伝えられた手料理や保存食を、忙しい現代人でもつくりやすくアレンジしたレシピが人気。著書に『料理家ワタナベマキが家族のために作るごはん』(主婦と生活社)など多数。
文:吉田彩乃 写真:田村昌裕
※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。