切り身を焼いて具にすると、旨味も深くなり簡単にお吸い物をつくることができます。「冬だから、日本酒を愉しめるようなメニューを」と人気料理研究家のワタナベマキさんが、家飲みがもっと楽しくなるレシピを伝授!
飲んだ後に、温かい汁物があるとうれしいもの。寒い季節ならなおさらです。やさしいだしの風味に金目鯛の旨味も加わった滋味あふれる椀。胃が落ち着いて、翌日の体調も整います。
金目鯛 | 2切れ |
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塩 | 小さじ1/2 |
生わかめ | 80g |
三つ葉 | 適量 |
だし | 600ml(かつおと昆布) |
酒 | 大さじ1 |
淡口醤油 | 大さじ1 |
白煎り胡麻 | 少々 |
金目鯛は3、4等分に切る。塩をふって約10分おき、出てきた水分をキッチンペーパーで拭く。
魚焼きグリルを強火にして、1を皮目に軽く焼き色がつくまで3~4分焼く。中に火が通ってなくてもよい。
鍋にだしと酒を入れて中火にかけ、煮立ったら2を入れてアクを取りながらひと煮立ちさせる。
3に淡口醤油を加えて味をととのえ、食べやすい長さに切ったわかめを加えてさっと煮たら器に盛り、白煎り胡麻をふって三つ葉の葉を添える。
グラフィックデザイナーを経て料理研究家に。料理教室を開いていた祖母から伝えられた手料理や保存食を、忙しい現代人でもつくりやすくアレンジしたレシピが人気。著書に『料理家ワタナベマキが家族のために作るごはん』(主婦と生活社)など多数。
文:吉田彩乃 写真:田村昌裕
※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。