粗く挽いた豚肉がたっぷり入ったトマトクリームスープに、団子をのせたボリューム満点のごちそうスープ。肌寒い日にたっぷりと食べたい一品です。切り方ひとつで、仕上がりが七変化。365日スープをつくり続けるスープ作家、有賀薫さんのじゃがいも入りスープです。
ゆでたじゃがいもを卵と粉とこねてゆでるだけ。もっちりとした食感の団子に肉たっぷりのトマトスープがしみ込んで、体もハートも温まるやさしい味わいに。
★ じゃがいも団子 | |
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・ じゃがいも | 1個(キタアカリ(150g)) |
・ 中力粉 | 70g |
・ 卵 | 1個 |
・ 塩 | ふたつまみ |
★ トマトクリームスープ | |
・ 豚肉 | 200g(バラとロースを半々ぐらい) |
・ 玉ねぎ | 1/2個分(5mm角) |
・ セロリの茎 | 50g(5mm角) |
・ にんじん | 100g(5mm角) |
・ にんにく | 1片分(みじん切り) |
・ ホールトマト | 1缶(缶詰) |
・ オリーブオイル | 大さじ2 |
・ 生クリーム | 50ml |
・ 塩 | 小さじ2/3 |
・ 胡椒 | 適量 |
・ パセリ | ひとつかみ(みじん切り) |
じゃがいもは皮をむいて半割りにし、厚さ2cmに切って水からゆでる。やわらかくなったらザルにあげて湯をきり、熱いうちにヘラなどでつぶす。中力粉と塩を加えて混ぜ、さらに卵を溶いて少しずつ加え、切り混ぜるようにする。
豚肉はフードプロセッサーで細かくし、オリーブオイル(分量外)をひいて熱したフライパンに広げて、両面に焦げ目をつける。別の鍋で野菜をオリーブオイルで炒め、透明感が出てきたら、トマト缶を木べらでつぶしながら加えて、焼いた肉とトマト缶1缶分の水を加える。煮立ったら蓋をずらしてかけて、約20分弱火で煮込む。生クリームを加えて塩と胡椒で味をととのえる。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩少々(分量外)を加えて、1の団子をスプーンですくって落とす。浮かび上がって2~3分したらすくい上げて湯をきり、2のスープにのせ、パセリを散らす。
ライター業のかたわら、家族の朝食にスープをつくり始める。2011年より始めた朝のスープづくりは、約3000日にわたって続けている。スープの実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。2020年『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス)が第7回料理本大賞入賞。8冊めとなる最新刊は『スープ・レッスン2』(プレジデント社)。
文:神吉佳奈子 写真:宮濱祐美子
※この記事は「使えるdancyu じゃがいも」に掲載したものです。