dancyu本誌の連載「丸山隆平の美味しいってなんだろう?」は、丸山さんの「“もてメシ”を覚えたい」という願いをかなえるため、小串貴昌シェフのイタリアンで料理修業をすることに。 “鍋ひとつでできるイタリアン”というテーマの第五回目は“フライパンひとつでつくるホウボウのグアツェット”です。
「今回は、見た目も豪華な魚料理です。少ない材料ですが、魚からもトマトからも出汁がでるので、とっても美味しくできますよ」と小串シェフ。
「シンプルなので簡単なようでいて、難しいかもしれません。今回も火加減が重要になると思います。汁を上手に煮詰めて、油と汁を乳化させてソース状にしましょう」。ホウボウもトマトも、触りすぎると身がくずれやすいので、あまり触りすぎず汁の状態を見ながらプロの味を目指しましょう!
ホウボウ | 800g(内蔵処理済み) |
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ミニトマト | 25個 |
にんにく | 2片 |
オリーブオイル | 15~30ml |
塩 | 適量 |
軟水 | 適量((ホウボウが浸るくらい)) |
にんにくを包丁で押して潰し、芽があればとる。冷たいフライパンにオリーブオイルを入れ、にんにくも入れて火をつける。
ホウボウのエラとヒレをキッチンバサミで切る(ヒレがついたままだと、盛りつけの際にヒレが引っかかり身が崩れやすくなるため)。背びれの後ろあたりから半分に切って、全体にしっかりと塩を振る。お腹の中にも振る。
にんにくの香りが立ってきたら、ミニトマトを入れ強火で火を入れる。
3にホウボウを優しく入れる。ミニトマトの皮が弾けてきたら、身が浸るくらいの軟水をミニトマト側から入れる。(ホウボウに振った塩が水で流れないように)皮が剥がれやすいので、なるべくホウボウには触らないこと!
タイマーを15分にセットし、蓋をして沸騰するまで煮込む。ときどき蓋を開けて様子を見る。(蓋をしたままだと吹く可能性があるので気をつける)
10分ほど経ったら蓋を開け、汁を煮詰める。ホウボウやミニトマトは身が崩れやすいので、あまり触らずにときどきフライパンをゆすりながら煮詰める。白く白濁した汁が、少しとろみがつき、茶色く濁ってきたら完成。
ホウボウがのるお皿に盛りつけ、ソース状になった汁をかけて完成。
写真:今津聡子 構成:編集部