スペインポークの塊肉を料理する5日間。
しっとりチャーシューとカリッと蒸し焼き|スペインポークの塊肉レシピ①

しっとりチャーシューとカリッと蒸し焼き|スペインポークの塊肉レシピ①

スペインポークは柔らかい肉質で脂身はほんのり甘く、ガッツリ食べたいときにぴったりな豚肉。塊肉で買っても楽しくおいしく使い切れるレシピを、保存食研究家の按田優子さんが5日間連続で披露します!最後には、スペインポークプレゼントキャンペーンのお知らせもありますよ。

“今日の分だけ”ササッとチャーシューをつくりましょう。

チャーシューを切る
食べきりサイズのしっとりチャーシュー。今晩の献立にいかがでしょう。

スペインポークを使ったレシピ一品目は、甘しょっぱくジューシーに仕上がるチャーシューです。
大きな塊肉を紐で縛ってグツグツ煮込むイメージのチャーシュー。大量につくっても単調な味わいに飽きてしまったり、食べきれないこともあります。料理家の按田優子さんが提案するのは「今日の分だけつくる」こと。
小さめの塊肉ならフライパンで手軽につくれるそうです。「小さい塊肉だと火が通りすぎて硬くなることがあるけれど、スペインポークは柔らかいままなのがうれしいですね」と按田さんは言います。シナモンと蜂蜜が香る濃厚な味わいのチャーシュー、ぜひお試しあれ。

お手軽チャーシューのつくり方

材料

材料材料 (2人分)

スペイン産白豚肉200g(肩ロース)
醤油大さじ1
生姜小さじ1/2(すりおろし)
はちみつ大さじ1
シナモンパウダー少々
ブラックペッパー少々

1漬け込む

ビニール袋にすべての材料を入れ、常温に30分ほど置く。

2蒸し焼きする

フライパンに1を汁ごと入れ、蓋をして弱火で20分ほど蒸し焼きにする。時々蓋を開けて汁を肉に絡ませ、焦げ付きそうなら火を止める。

3切る

仕上げに火を強めて煮汁を煮詰め、肉全体にからませる。煮汁にとろみがついたら火を止める。食べやすく切り分けて出来上がり。

チャーシュー
はちみつで漬け込むことで、おいしそうな照りが出ます。

カリッとジューシーなスペインポーク料理。

豚肉とさつまいもの蒸し焼き
スペインポークと芋を一緒に蒸しあげるので、火にかけるだけの簡単料理です。

ペルーに行くとあちこちで食べられる「チチャロン」を按田さん流にアレンジ。豚肉を蒸し焼きして、カリッとするまで熱します。
「火にかけるとき油をひかないので、豚肉が自分の脂で焼き上げられるんです。だから、肉の香りや旨味をしっかり封じ込めることができます。良質な豚肉だからこそ、おいしくできる料理ですね」
按田さんのお気に入りだという付け合わせはさつまいも。ねっとりと甘くなるまで熱した芋と、さっぱりとした玉ねぎやレモンを組み合わせて豚肉と一緒にいただきます。

豚肉とさつまいもの蒸し焼きのつくり方

材料

材料材料 (2人分)

スペイン産白豚肉200g(肩ロース)
さつまいも1本
紫玉ねぎ1/4個
レモン1/4個
パセリ適量
適量
小さじ1

1蒸し焼きする

豚肉は脂の面が下になるようにフライパンに入れる。さつまいもも皮付きのまま丸ごと入れ、塩をふり、水を深さ5㎜くらいまで注ぐ。
蓋をして、ごく弱火にかけ、40~50分蒸し焼きにする。

2盛りつける

食べやすい大きさに切り分けた豚肉とさつまいもを皿に盛りつける。
繊維に沿って薄切りにした紫玉ねぎとみじん切りしたパセリを和えたもの、くし形に切ったレモンを添える。

豚肉とさつまいもの蒸し焼き
レモンの酸味と豚肉の脂身の味わいは相性抜群です。

スペインポークってどんな豚肉?

スペイン豚肉
健康的な環境で育ったスペインポークの脂は、甘味のある良質な味わい。

最近、スーパーで時々見かけるようになったスペイン産の豚肉。
実はスペインはEU第1位の豚肉生産国。サステナビリティに基づいた飼育方法で、環境への配慮や安全性はお墨付き。成長ホルモン剤不使用で、動物福祉の分野では世界最高水準のレベル。どのサプライチェーンも遵守しているだけでなく他国においてもスペインのアニマルウェルフェアをお手本にしています。
幸せな環境で育ったスペインポークは、毎日の食事に取り入れたくなるスピリット、そして味わいです。

お問い合わせ情報お問い合わせ情報

スペイン白豚生産加工者協会(INTERPORC)

公式サイト

教える人

按田 優子

按田 優子(あんだ・ゆうこ)

保存食研究家。「按田餃子」店主。乾物料理店などを経て、独立。保存食を実地で研究する傍ら、乾物にまつわる食品加工の専門家としてJICAのプロジェクトに参加し、ペルーのジャングルでとれる食材の加工や保存の研究にも携わる。2012年、「按田餃子」をオープン。著書に『冷蔵庫いらずのレシピ』(ワニブックス)、『食べつなぐレシピ』(家の光協会)など。

文:北條芽似 写真:萬田康文