ウー・ウェンさんの北京の家庭料理
穏やかな甘味が体に染み渡る"かぼちゃの蒸し煮"

穏やかな甘味が体に染み渡る"かぼちゃの蒸し煮"

「かぼちゃは日本の煮物のように甘く煮なくても、蒸すだけで十分に甘味が出ます。」と語るウー・ウエンさん。フライパンだけでつくれるので、もう一品欲しい時に役立ちます。

かぼちゃの蒸し煮のつくり方

材料材料 (3~4人分)

かぼちゃ1/4個
胡麻油大さじ(非焙煎タイプ)
大さじ3
粗塩小さじ1/3
粗挽き胡椒少々

1かぼちゃを切る

かぼちゃは種を取って皮をむき、大きめの一口大に切る。

2蒸し煮する

フライパンに油と1を入れて火にかけ、全体に油がなじむように炒めたら酒を回し入れる。蓋をして5~6分蒸し煮にする。かぼちゃに火が通ったら粗塩と粗挽き胡椒で味をととのえる。

蒸し煮する
かぼちゃをさっと炒めたら、重ならないように並べます。酒を回しかけたら、すぐに蓋を。

3完成

フライパンで簡単につくれる蒸し物。軽く炒めて全体に油をからめてから、酒を回しかけると一気に温度が上がり、ホクホクに蒸し上がります。味つけは塩と胡椒のみ。ほっくりとやさしい甘さが、体にしみ渡るよう。

完成

教える人

ウー・ウェン

ウー・ウェン

北京生まれ。1990年に来日。料理研究家としてクッキングサロンを主宰しながら、シンプルで体にやさしい中国家庭料理のレシピを雑誌や書籍、テレビなどで幅広く発信している。家庭では二人の子供をもつ母。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

※この記事の内容はdancyuムック 「四季dancyu秋の台所」に掲載したものです。

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鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。