米料理も数多くあるトルコですが、ピラフは肉料理と共によく出されたりと定番の米料理です。今回ご紹介する茄子のピラフは見た目も豪華で、ちょっとしたパーティー気分を味わえます。
トルコは米料理も多彩。ピラフは肉料理の付け合わせなどによく登場する。しんなりと焼いた茄子を敷き詰め、ケーキのように仕立てたピラフは見た目も豪華。シナモンの甘い香りが効いたご飯も妙にクセになる。米は熱湯に浸してから炊くのがトルコ流。
茄子 | 3本 |
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トマト | 大1個(角切り) |
玉ねぎ | 1/4個(みじん切り) |
松の実 | 大さじ2 |
カレンズ | 大さじ1(干しぶどう) |
シナモンパウダー | 小さじ1/4 |
米 | 3合(540ml) |
熱湯 | 3合(540ml) |
塩 | 小さじ2 |
胡椒 | 少々 |
オリーブオイル | 適宜 |
バター | 大さじ1 |
米は研いでからたっぷりの熱湯(分量外)に15分ほどつけ、ザルに上げておく。
茄子は縦に厚さ3~4mmの薄切りにし、塩小さじ1/2(分量外)をまぶす。フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、両面をしんなりするまで焼いて取り出す。
2の空いたフライパンに玉ねぎ、松の実、カレンズを入れて炒め、取り出す。油が足りなければ適宜足す。
3の空いたフライパンでトマトを、水分をとばすようにさっと炒めて取り出す。
鍋にバターを塗り、2の茄子を放射状に並べる。ひっくり返したときのバランスを考え、皮が付いた面をところどころに配置すると、きれいに仕上がる
茄子を並べた真ん中にまず、4のトマトを入れる。1の米と3、シナモンパウダーを混ぜ合わせて詰め、平らにならす。
熱湯(米と同量)に分量の塩、胡椒を溶かしたものを6に注ぎ、蓋をして中火にかける。沸騰したら弱火にし、10~12分炊く。最後30秒ほど強火で水分をとばし、火を止めて3分ほど蒸らす。
蓋を開け、ピラフの表面を押して平らにならし、鍋に皿をかぶせてひっくり返して取り出す。
ケーキ状に切り分けて、皿に取る。
ユーラシア大陸を中心にこれまで50ヶ国以上を訪れ、料理と食文化の研究を続けている。『家庭で作れるトルコ料理』など著書多数。
文:鹿野真砂美 写真:安彦幸枝
※この記事の内容はdancyu2016年10月号に掲載したものです。