“お酢”パワーでもっと美味しく
旨味たっぷり牛すね肉のビネガー煮込み

旨味たっぷり牛すね肉のビネガー煮込み

硬いイメージのある牛すね肉も、お酢を使って調理することで、短時間で柔らかく仕上げることが出来ます。牛すね肉は旨味が強い部位なので、残った汁にご飯を入れて食べても美味!効果的に“酢”を使うことで、普段の料理がワンランクアップするレシピをご紹介します。

すね肉も短時間で柔らかく!

「酸っぱい」と誰もが思う酢の味だけど、実はそれだけではありません。加えると、料理にコクと深い味わいを醸し出してくれます。また、自らの酸味で素材のもつ甘味を引き出してくれるという隠れ技も。

コトコト煮込みが必須の料理が手早くつくれるという吉報。ふだんの献立には登場しづらかった肉の煮込みも、酢のパワーで毎日のおかずになりました。赤ワインを加えて大人の味わいに。

牛すね肉のビネガー煮込みのつくり方

材料材料 (2人分)

牛すね肉500g
★ 牛肉の下味用
・ 塩小さじ1/2
・ 胡椒少々
小麦粉適量
サラダ油大さじ2
玉ねぎ1/2個分(みじん切り)
にんにく1片分(みじん切り)
★ 煮汁
・ 酢2/3カップ
・ 赤ワイン1/3カップ
・ 水1/2カップ
プチオニオン8個
マッシュルーム150g
バター大さじ1
ローリエ1枚
小さじ1/2
胡椒少々
パセリ少々(みじん切り)

1下ごしらえ

牛肉は4~5cm角に切り、下味用の塩、胡椒をふって20分ほどおく。

2焼き目をつける

フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、牛肉に小麦粉をまぶしつけながら入れて中火で全体に焼き目をつけ、取り出す。

焼き目をつける
牛肉は小麦粉をまぶして焼きつけ、旨味を閉じ込めてしまおう!

3野菜を炒める

フライパンにサラダ油大さじ1を足して玉ねぎ、にんにくを加え、しんなりするまで炒めて、牛肉を戻し入れる。

4煮込む

煮汁の材料とローリエを加え、煮立ってきたら蓋をして弱火で30分ほど煮込む。

煮込む
酢を入れることで、長時間かかる牛すね肉の煮込みも1時間弱でやわらかく仕上がる。これぞ、酢マジック!

5野菜の下ごしらえ

プチオニオンは熱湯に入れて1分ほどゆでてザルにあげ、粗熱を取り、上下を少し切り落として皮をむき、根元に浅い十文字の切り込みを入れる。マッシュルームは大きなものは縦半分に切る。

6仕上げる

別のフライパンにバターを溶かしてを5入れて炒め、4に移して塩、胡椒を加えて混ぜ、蓋をして弱火で20分ほど煮込む。パセリを加えてひと混ぜして器に盛る。

仕上げる
マッシュルームにプチオニオンを加えると完璧な欧風煮込みに。手頃なしめじや玉ねぎで代用しても。

教える人

大庭英子 料理研究家

シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

技あり!dancyu お酢
技あり!dancyu お酢
A4変型判(104頁)
ISBN:9784833477895
2019年05月28日発売 /864円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。