「魚や貝などは、なんでもフライになります。築地流魚フライは簡単でおいしいのよ」と、本誌で築地の連載を持っていたこともあった、築地のネエサンこと福地享子さん。「コツは衣のつけ方だけ」と言う。
1 魚介の水分を拭き取ってから粉をまぶすこと(衣が厚くならず、揚げているときにパンクしない)、2 溶き卵に牛乳を加えること(魚介の臭み消しになるし、パン粉が薄くつくので軽い揚げ上がりになる)、3 衣をつけたら手早く揚げること(水分の多い魚介は、時間が経つと衣がしっとりして、揚げるのに時間がかかってしまう)――この3つがコツだとか。アジやイワシ、穴子にマダコと多彩な魚介がおいしくなる時季。魚河岸流の旨い魚介フライをつくりましょう。
穴子 | 適宜(おろしたもの) |
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塩 | 適宜 |
薄力粉 | 適宜 |
卵液 | 適宜(卵と牛乳を1:1で合わせる) |
細挽きパン粉 | 適宜 |
サラダ油 | 適宜 |
★ おろマヨ | |
マヨネーズ | 適宜 |
おろし大根 | 適宜(水分をきっておく) |
皮のぬめりを包丁の背でこそげる。穴子特有の土臭さがあるため、しっかり取り除こう!
流水でもみ洗いする。取り切れていないぬめりがあれば、再度こそげてもみ洗いする。
キッチンペーパーで、しっかり水気を拭き取る。軽く塩をふっておく。
バットに薄力粉を入れ、穴子の両面にまぶす。余分についた粉は、はたいておこう。
卵液にくぐらせる。フライには単に溶いた卵を使う場合が多いが、牛乳を加えるのが築地流。
細挽きパン粉をまぶす。衣が剥がれないように、念入りに手で押さえつける。
サラダ油を中温に熱して揚げる。途中で返し、衣全体がこんがり色づいたら引き上げる。
旨い魚や珍しい魚を見つけると、片っ端から買い込んでは、どうしたらおいしく食べられるか、あれこれ試作してみるのが日課。
文:大沼聡子 写真:古市和義
※この記事の内容はdancyu2013年7月号に掲載したものです。