魚フライの代表といえば“アジフライ”。そのおいしさは誰もが知っていると言えるでしょう。今回はよく目にする"開き"ではなく三枚おろしにすることで、つくりやすく食べやすいレシピです。
アジフライといえば、開いたアジを豪快に揚げ、ザクッと食べるイメージがありますが、魚河岸流のやり方は、三昧におろして揚げます。そうすることで、揚げやすくなり、失敗せずにつくることができます。さらに、開きのものより食べやすくなるので、万人にお薦めのアジフライが出来上がります。
アジ | 適宜 |
---|---|
塩 | 適宜 |
黒胡椒 | 適宜 |
薄力粉 | 適宜 |
卵液 | 適宜 (卵と牛乳を1:1で合わせる) |
細挽きパン粉 | 適宜 |
サラダ油 | 適宜 |
とんかつソース | 適宜 |
ゼイゴを取り除く。包丁の背や刃先を尾から頭へ動かし、ウロコもこそげる。
胸ビレの下から包丁を入れて、はらわたを出す。流水で洗い、水気を拭き取る。
中骨に沿って包丁を入れ、身を切り離す。もう一方の身も同様に。
腹骨を削ぎ落とし、塩と黒胡椒を軽くふる。中骨は素揚げにして骨せんべいに。
満遍なく薄く衣をつける。アジの繊細な味わいには細挽きパン粉が合うのだ。
サラダ油を中温に熱し、揚げる。途中で返し、こんがり色づいたら引き上げる。
旨い魚や珍しい魚を見つけると、片っ端から買い込んでは、どうしたらおいしく食べられるか、あれこれ試作してみるのが日課。
文:大沼聡子 写真:古市和義
※この記事の内容はdancyu2013年7月号に掲載したものです。