
少しだけ空気を含んだババロアは、“ふわっぷるっ”のゼリーのようで口に入れると、あっという間に溶けていく。抹茶のほろ苦さで甘さがやわらぎ、ぺろりと完食してしまうおいしさです。
| 抹茶 | 小さじ1・1/2 |
|---|---|
| グラニュー糖 | 45g |
| 卵黄 | 2個分 |
| 牛乳 | 100ml |
| 粉ゼラチン | 5g |
| 生クリーム | 100ml(乳脂肪分35%) |
粉ゼラチンは、冷水25mlを入れてよく混ぜ、冷蔵庫で30分ほどふやかしておく。
ボウルに抹茶とグラニュー糖を入れて泡立て器で混ぜる。さらに卵黄を加え、とろっとするまでグルグルすり混ぜる。


小鍋に牛乳を入れて中火にかけ、沸騰直前で火を止め、ふやかしたゼラチンをちぎり入れて溶かす。

3のゼラチンが完全に溶けたら、2のボウルに加える。泡立て器でよく混ぜ合わせ、茶漉しなどで漉す。


別のボウルに生クリームを入れ、氷水に当てながら泡立てる。軽くとろみがつき、泡立て器で持ち上げてもすぐ垂れて、液面に少し跡が残るくらい(五分立て)まで。

4の氷水に当て、ゴムベラで混ぜながら粗熱を取る。とろりとしたとろみがつくまで、冷やす。とろみがついたら、氷水から外す。

5を半量ずつ加え、その都度ゴムベラで全体が均一になるように混ぜ合わせる。

ゼリー型に静かに流し入れ、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。

40℃くらいの湯にゼリー型ごとくぐらせ、指先で縁の部分から押し出すようにして、型から取り出す。



料理研究家。グラフィックデザイナー。お菓子教室un pur…(アンピュール) 主宰。老舗和菓子店のメニュー開発やパッケージデザインまで、多岐にわたって活躍。著書に『やさしいお菓子(』雷鳥社)など。
文:石出和香子 写真:福尾美雪
※この記事の内容はdancyu2014年6月号に掲載したものです。