その鮮やかな緑色に豊かな香りはおやつの時間を贅沢なものにしてくれます。ひとさじの抹茶を入れただけなのにその存在感は絶大!甘さ控えめで、和菓子の王道の味わいです。
強烈な緑色が、この季節によく合う抹茶のわらび餅です。なんとも言えない“ぷるん”とした食感が、喉に気持ちいい。仕上げの抹茶きな粉の香りが、後からグングン効いてきます。
抹茶 | 小さじ1 |
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砂糖 | 40g |
わらび粉 | 50g |
★ 抹茶きな粉 | |
・ 抹茶 | 小さじ1 |
・ 砂糖 | 大さじ2 |
・ きな粉 | 小さじ2 |
・ 塩 | ひとつまみ |
抹茶きな粉の材料を混ぜ合わせ、半量をバットにふるっておく。こうすることで、わらび餅がバットにくっつくのを防ぐ。
ボウルに抹茶と砂糖を入れて混ぜ合わせ、わらび粉と水350mlを加えてスプーンなどでよく混ぜる。
2を漉しながら鍋に移し、中火にかける。ゆっくりとゴムベラで混ぜ続ける。
底に白っぽい塊ができたら弱火にし、グルグルと勢いよく混ぜる。
全体に透明感が出てきたら、1に静かに流し入れ、常温に30分間置いて冷ます。冷蔵庫に入れると食感が悪くなるので必ず常温で。
冷めたら、バットの周囲をゴムベラで一周させ、ちぎれないようにまな板の上にすべり出させる。食べやすい大きさに切り分けて器に盛り、残りの抹茶きな粉をかける。
料理研究家。グラフィックデザイナー。お菓子教室un pur…(アンピュール) 主宰。老舗和菓子店のメニュー開発やパッケージデザインまで、多岐にわたって活躍。著書に『やさしいお菓子(』雷鳥社)など。
文:石出和香子 写真:福尾美雪
※この記事の内容はdancyu2014年6月号に掲載したものです。