
アマゾンカカオの魅力を日本に伝えた太田哲雄シェフは、実はレモンの使い手でもあったのです!そんな太田さんにラテン仕込みのレモン料理を教わりました。
バターの海で泳ぐように揚げ焼きにした鶏胸肉は、しっとりふくよか。リッチなバター風味が、レモンでスッキリ、罪悪感ゼロな味に。
| 鶏胸肉 | 2枚 |
|---|---|
| レモン | 1個 |
| 塩 | 5g |
| 粗挽き黒胡椒 | 適量 |
| 小麦粉 | 適量 |
| 溶き卵 | 3個分 |
| バター | 200g(食塩不使用(*)) |
| *太田さんは澄ましバターを使用。バターを湯煎で溶かし、透き通った上澄みをすくい取ったもの。 |
鶏肉はバットに並べて両面に塩をたっぷりふり、手で押さえてなじませる。

半分に切ったレモンの中央に人差し指と中指を差し込んでレモンを回しながら、鶏肉の両面に果汁を搾る。

ラップをかけて冷蔵庫で30分~1時間なじませ、鶏肉にレモン汁を吸わせる。

鶏肉の両面に黒胡椒をたっぷりふり、小麦粉をふる。手でギュッと押さえて鶏肉にしっかり粉を密着させ、溶き卵を加えてからめる。

フライパンにバターを中火で熱し、溶けたら4の鶏肉を皮側から入れて焼く。こんがり焼き色がついたら上下を返し、バターをスプーンで肉にかけながら、中までしっかり火を通す。

一番厚みのある部分に竹串を刺し、透明な肉汁が出れば完成。器に盛り、フライパンに残ったバターソースを回しかける。


長野県軽井沢にある「ラ カーサ ディ テツオ オオタ」オーナーシェフ。長野県白馬村に生まれ、19歳で渡伊。スペイン、ペルーの計3ヶ国で10年を過ごし、2015年に帰国。星付きレストランから、ミラノマダムのプライベートシェフ、ピッツェリア勤務まで幅広い経験を持つ。
文:柴田香織 写真:邑口京一郎
※この記事の内容はdancyu2019年4月号に掲載したものです。