いつものパスタにひと工夫してみませんか?味噌や塩麴、漬物といった発酵食品をプラスすることで、まろやかでやわらかい旨味が生まれます。まずは、相性抜群の味噌とトマトを使った“トマト味噌”をつくり、旬のアサリでボンゴレロッソをつくってみましょう。
ホールトマトと味噌を煮詰めたトマト味噌は、炒め物の調味や肉のソテーのソースなどに使いまわせるのでつくっておくと便利です。冷蔵で2週間程度、冷凍なら1ヶ月保存ができます。
トマトホール缶 | 2缶(800g) |
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味噌 | 100g |
オリーブオイル | 大さじ3 |
にんにく | 1片 |
ローリエ | 1枚 |
赤唐辛子 | 1本 |
白ワイン | 大さじ2 |
トマトはボウルに入れて、手で潰す。にんにくは縦2~3等分に切る。フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子を入れて弱火にかけ、香りが出てきたら残りの材料を加える。
混ぜて煮立ってきたら蓋をして、弱火で15分ほど煮詰める。とろりとしたら出来上がり。冷めてから保存容器に入れておき、必要な分だけ取り出して使う。
スバゲッティ | 160g |
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塩 | 大さじ1(スバゲッティをゆでる用) |
熱湯 | 2L(スバゲッティをゆでる用) |
トマト味噌 | 100g |
アサリ | 400g(殻つき) |
オリーブオイル | 大さじ2 |
赤唐辛子 | 2本 |
白ワイン | 大さじ2 |
パセリ | 大さじ2(みじん切り) |
アサリは塩水に浸して砂を吐かせ、両手で殻をこすり合わせるようにして洗い、表面のぬめりなどを取り除いて水気をきる。
フライパンにオリーブオイル、赤唐辛子を入れて弱火にかけ、香りよく熱する。
アサリを加えて炒める。白ワインも入れて殻があくまで蓋をして蒸し煮にする。蓋があいたらトマト味噌を加え、ひと煮したら火を止めておく。
スパゲッティは塩を加えた熱湯に入れてひと混ぜして、表示時間通りにゆでてザルにあげる。
ゆでたスパゲティをフライパンに加え、パセリも加えて軽く炒め合わせる。
シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。しみじみとおいしく、何度もつくりたくなる料理ばかりです。
※この記事の内容はプレジデントムック技あり!dancyu「パスタ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:鈴木泰介