イチカワさん渾身の一作は、かぶのだし、ゆでたかぶ、生のかぶの風味まで生かした、かぶ三昧の椀。すりおろしたかぶの清々しい香り、淡い旨味の奥には、体にすーっとしみわたるような滋味があります。野菜だしってすごい!と驚く一品です。
みぞれ状のかぶのあんに包まれた身は、とろけるように柔らかい。清らかな味の余韻が続く。
野菜だし | 400ml |
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・ かぶ | 3~4個 |
・ 昆布 | 5cm角 |
・ 水 | 適量 |
だしに使ったかぶ | 2個 |
かぶ | 2個(生) |
塩 | 小さじ2/3 |
酒 | 大さじ2 |
柚子の皮 | 適量 |
鍋にかぶを入れ、かぶるくらいの水を注いで、昆布を入れる。強火にかけ、沸いたら弱火にし、20分ほど煮る。
かぶに竹串がスッと通るくらい柔らかく煮えたら完成。
生のかぶは葉を切り落とし、皮ごとすりおろす。
だしに使ったかぶは、根元を切り落とし、幅1cmの半月切りにする。
鍋に、野菜だし400mlを入れて温め、塩、酒を入れ、軽く煮てアルコール分をとばす。3を加え、温まったら火を止める。
椀に4のかぶを盛り、5を注ぎ、すりおろした柚子の皮を散らす。
文:安井洋子 写真:今清水隆宏
※この記事の内容はdancyu2019年2月号に掲載したものです。