お雑煮探求は尽きることのない宝探しです。出身地が異なる人が集まる場所で、お雑煮話をしたら「え~~!」と驚き、「ウチはね!」とそれぞれ語らずにはいられなくなり、すごく盛り上がっちゃいます。ご当地雑煮の魅力にハマった粕谷浩子さんが著した『お雑煮マニアックス』より、一部を抜粋してご紹介。今回は赤味噌仕立ての三重と、広島の縁起のよい牡蠣雑煮、香川の味噌ベース雑煮をつくります。
角餅 | 2個 |
---|---|
濃縮味噌汁 | 200ml |
★ 濃縮味噌汁のつくりやすい分量 | |
・ 赤味噌 | 大さじ5 |
・ だし | 1L(鰹、昆布) |
・ 大根 | 1/2本 |
・ 里芋 | 6個 |
・ みりん | 大さじ3 |
鍋にだしと輪切りにした大根、里芋、みりんを入れて20分煮込む。味噌を加えて濃縮させるべく、弱火で煮込む。最初の量の2/3くらいになり、真っ黒になったら完成。
濃縮味噌汁を具ごと別の鍋に入れ、水100mlを入れて温める。
餅を焼いてお椀に盛り、2を入れる。
丸餅 | 4個 |
---|---|
だし | 400ml(昆布) |
牡蠣 | 4個 |
せり | 1株 |
薄口醤油 | 大さじ1 |
塩 | 適量 |
牡蠣はかるく湯通しする。にんじんは輪切り、大根はいちょう切りにして下ゆでする。せりはかるくゆでてから、食べやすい長さに切る。
鍋で餅を柔らかくなるまで煮る。
別の鍋にだしを入れ、にんじん、大根、牡蠣を入れて煮る。薄口醤油、塩、餅を加えかるく煮る。
3をお椀に盛り、せりをのせる。
あん餅 | 2個 |
---|---|
だし | 400ml(いりこ) |
里芋 | 2個(小) |
金時にんじん | 4枚(輪切り) |
大根 | 2枚(輪切り) |
白味噌 | 60~65g |
アオサ | 適量 |
だしで、皮をむいた里芋、金時にんじん、大根を煮る。
1にあん餅を投入。柔らかくなるまで煮たら、白味噌を溶き入れる。
お椀に2の中の大根をあん餅の座布団として敷いて盛りつけ、最後にアオサをのせる。
ーー明日につづく。
文:粕谷浩子 写真:大塚七恵