料理研究家の植松良枝先生が披露するビーツレシピの2品目は「ちらし寿司」。目にも鮮やかなビーツの色を活用して、酢飯を華やかに染め上げます!
ビーツの多くは葉が切り落とされた状態で売られています。
実を食べる野菜なので、葉がついたままだと栄養分や水分が逃げて、鮮度が落ちやすくなってしまうのです。
ただ、ビーツの葉は本来は食べられるもの。ベビーリーフとして売られている袋の中に、赤い葉脈のものが入っていますよね?
あれこそがビーツの葉なのです。もともとはひとつの野菜でしたが、スーパーではバラバラに売られています。
実は薄くスライスすることで、生の状態でもシャキシャキとしたおいしい食感。酢に漬け込んでおけば、ビーツの鮮やかな紅色が酢に染み渡り、綺麗なピクルスが手軽につくれます。
漬け汁は甘酸っぱく鮮やかな色なので、酢飯に混ぜ込んで朱色に染めるという応用技にも使えますよ。
ピクルス液からビーツを取り出すときは、しっかりと汁気を切らず、軽くひと振り程度して酢飯に加えるくらいがちょうどよい色加減に染まります。お好みでピクルス液も回しかけて色味を調整してみてください。ツナやセロリをマヨネーズで和えたものを上に乗せれば、サラダ軍艦のようなちらし寿司の出来上がりです。
とってもシンプル材料で、ちらし寿司がより華やかな印象に様変わりするのでお試しあれ。
ビーツ | 80g |
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米 | 2合 |
セロリ | 1本 |
ツナ缶 | 1缶 |
かにかま | 60g |
マヨネーズ | 大さじ3 |
塩 | 小さじ1/3 |
練りわさび | 小さじ1と1/3 |
A ピクルス液 | |
・ 水 | 120ml |
・ 酢 | 大さじ3 |
・ 砂糖 | 大さじ1と1/2 |
・ 塩 | 小さじ1 |
B すし酢 | |
・ 酢 | 大さじ4 |
・ 砂糖 | 大さじ2 |
・ 塩 | 小さじ1と1/3 |
ビーツは皮を剥いて2mmの厚さにいちょう切りしてボウルに入れる。
小鍋にAをすべて入れて煮立たせ、熱い内に1へ注ぐ。30分以上漬け込んでおく。
米を炊き、大きなボウルに移して粗熱をとる。Bをボウルで混ぜ合わせ、米に回しかける。
汁気を軽く切ったビーツのピクルスを米に加え、混ぜ合わせてから大皿に広げる。
うす切りにしたセロリと塩ひとつまみをボウルに入れてもみこんで、10分ほどしたら水気を絞る。塩もみしたセロリとツナ、4等分に切ったかにかまをボールに入れて、マヨネーズと練りわさびで和える。酢飯の上に盛り付ければ完成。
――つづく。
文:植松良枝 写真:宮濱祐美子