「肉に負けず劣らず、魚も旨味をしっかり秘めています」と語る、イタリア料理店「ピスカリア」の出雲択逸さんが教えてくれた、絶品海の幸パスタレシピを3つご紹介します!一つ目は伊勢海老を豪快に使ったトマトのリングイネです。
伊勢海老ってこんなにだしが出るのか!と改めて素材の底力に恐れ入った一皿。トマトの甘味、アーモンドのコクが入り混じった贅沢な味わい。伊勢海老より旨味は弱いが、赤海老でも十分おいしいのでぜひ。
リングイネ | 120g |
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伊勢海老 | 1尾(150g。殻付きの赤海老3~4尾などでも代用可。だしの出る有頭が望ましい。) |
ミニトマト | 6個(半分に切る) |
にんにく | 1/4片(粗みじん) |
赤唐辛子 | ひとつまみ(みじん切り。一味唐辛子でも可。) |
トマトペースト | 小さじ1 |
ローストアーモンド | ふたつまみ(冷たいフライパンにアーモンドを入れ、水分をとばすよう弱火でから煎りする。) |
イタリアンパセリ | ひとつまみ(粗みじん) |
塩 | 20g |
オリーブオイル | 大さじ2 |
鍋に2Lの湯を沸かし、塩を加えてリングイネを投入。表示時間通りにタイマーをセットする。
伊勢海老は中央から頭に向かって包丁を入れる。次に、中央から尾に向かって包丁を入れ、縦半分に割る。背ワタを取り除いてから、頭から尾まで、殻ごと一口大のぶつ切りにする。
フライパンにオリーブオイル、伊勢海老を入れてから、強めの中火にかける。蓋をして2分ほど、蒸し焼きにする。殻が少し焼けたら、にんにく、赤唐辛子、ミニトマト、水100?を加える。トマトペーストを入れて溶き、ローストアーモンドを加える。
蓋をして弱火にし、3分ほど蒸し煮にしながら海老のだしを引き出す。海老の身が白く、殻は鮮やかな色に変わったら、ソースの完成。
4のソースを強火で温め、ゆで上がったリングイネを投入。ソースの旨味を吸わせるように1分ほどフライパンを揺すり、ソースが煮詰まりすぎたら水少量を足す。仕上げにイタリアンパセリを加え、ひと混ぜする。
器に盛り、イタリアンパセリ(分量外)をふる。
文:安井洋子 写真:宮濱祐美子
*この記事の内容は2018年5月号に掲載したものです。