新米の季節。甘味があってふっくらとした新米は、それだけで最高のご馳走です。「秋の献立づくりのテーマは、ズバリ、白いご飯に合う濃い味のおかずにあります」と話す、日本料理「鈴なり」の村田明彦さんに、新米ご飯が進む!香りとコクが豊かな絶品おかずを教わりました。
野菜や魚も、味わいが深くなる秋。「人の体も、自然と濃いめの味を求めるんです」と村田さん。
そうは言っても、ただ塩辛いだけではだめ。大切なのはコク。そこで覚えてほしいのが、ごま油の上手な使い方です。魚でも、脂がのってくるとふくよかなおいしさを感じますよね。油には、もともとコクを膨らませる働きがあるんです。今回の料理なら、合わせ調味料で煮る前に、茄子と鯖を多めの『純正ごま油』で焼きつけるのがポイント。こうすることで、食材に『純正ごま油』のコクと香りが加わり、味わいに深みが出るんです。
いわば下味の感覚で、味に深みを生み出す「純正ごま油」の使い方。おいしさが確実にアップします。
茄子 | 2本 |
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鯖 | 半身 |
しし唐 | 4~5本 |
鷹の爪 | 1本 |
生姜 | 5g |
塩 | 少々 |
「純正ごま油」 | 大さじ3~4 |
A 合わせ調味料 | |
・ だし | 150ml |
・ 酒 | 20ml |
・ 砂糖 | 大さじ1 |
・ 赤味噌 | 大さじ1と1/2(豆味噌) |
・ 味醂 | 小さじ2 |
・ 醤油 | 小さじ1 |
★ ほかに | |
薄力粉 | 適量 |
茄子2本は、それぞれ縦半分に切ってから、皮目に細かく包丁で切り目を入れ、一切れを3等分(一口大)に切る。
しし唐4~5本は、軸を落とし、数ヶ所に切り目を入れる(破裂させないため)。生姜5gは、細かなせん切りにした後、水にさらして水気をきる。
鯖半身は、まず背側と腹側を切り分け、それぞれを茄子と同じくらいの一口大に切る。
切り身をボウルに移したら、塩少々をふって軽くもみ、10分ほど置く。その後、鯖から出てきた水気をキッチンペーパーで拭い、薄力粉適量をまぶす。
Aの合わせ調味料は、まずボウルに赤味噌大さじ1と1/2を入れたら、砂糖大さじ1を加え、ヘラやスプーンなどで混ぜ合わせる。なめらかになったら、醤油小さじ1、味醂小さじ2、酒20mlと少ない量の調味料から加えて混ぜ合わせ、最後にだし150mlを加えてよく混ぜ合わせる。
フライパンに「純正ごま油」大さじ3~4を中火で熱し、3の鯖を皮側から入れて焼きつける。この時点では、揚げ焼きのイメージ。皮がこんがりとしたら裏返し、フライパンの端に寄せて……。
1の茄子を、切り口を下にして加える。茄子が汗をかき始め、身が「純正ごま油」を吸い込んで香ばしく焼けたら裏返し、2のしし唐、半分に切って種を取った鷹の爪1本を加える。
しし唐も香ばしく焼けたら、再び茄子を裏返し、4の合わせ調味料を注ぐ。
中火のまま4~5分煮詰めていく。汁気が少なくなり、程よいとろみがついたら出来上がり。
6を器に盛り、2のせん切り生姜をのせる。
鈴なり
東京都新宿区荒木町7 清和荘1階
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写真:石井雄司