旬の野菜の知恵袋。
とうもろこしで「肉ちまき風の皮なし餃子」!

とうもろこしで「肉ちまき風の皮なし餃子」!

旬のとうもろこしレシピ最後の一品は、甘い香りがする皮で包んだ皮なし餃子です。保湿効果のある皮で蒸し上げれば、具材の水分を逃さないのでしっとりと香り豊かに仕上がります。旬のとうもろこしは皮までおいしく活用しましょう。

とうもろこしの皮でしっとり蒸し上げます。

とうもろこしの皮は、柔らかい実を守るための大切なフィルターです。
乾燥させて重ねれば籠になるほど頑丈で、保湿して鮮度を落とさないという効果もあります。
今回はとうもろこしの皮の保湿効果を活用して、「肉ちまき風の皮なし餃子」をつくりましょう。

植松良枝さん
「旬のとうもろこしは皮やひげ根まで生命力に溢れています。捨てるなんてもったいないです」と語る植松良枝さん。

具材にはとうもろこしの実とひげ根、豚肉、玉ねぎ、青じそを加えます。
皮で包んでひげ根も加えることで、豚肉には甘い香りが移ります。蒸している湯気を嗅ぐと実に食欲をそそりますよ。
とうもろこしの皮は水分を逃さないので、豚肉がしっとり蒸し上がり、青じその風味も合わさってさっぱりとした味わいです。

とうもろこしの「ちまき風皮なし餃子」
せいろで蒸し上げれば、中華のちまきのような雰囲気になり、ご馳走感が増しますよ!

ライムグリーンの葉で丁寧に包まれた見た目は、ひと手間と意外性を感じさせるので、おもてなしをするときの料理にもおすすめです。
事前にタネをつくっておけば、蒸すだけだから準備も簡単。人が集まる日にぜひつくってもらいたい一品です。冷めてもおいしいので持ち寄りの料理にも良いと思います。

具材を綺麗に巻くにはとうもろこし3本分以上の厚い皮が必要になるので、捨てるつもりだった皮はストックしておくと便利です。
皮が足りなくて、包みにくい場合は皮の上からラップをすることで、形を保つことができます。蒸してしまえば固まるのでラップをはずしても大丈夫です。

とうもろこしの「ちまき風皮なし餃子」
つくりおきしておけば、晩酌でちょっとつまみが欲しいときなどに重宝します。

食卓に並べるときは、つけダレも用意すると良いと思います。
酢醤油やポン酢で食べれば、さっぱりとした味わいですし、豆板醤やナンプラー、トマトケチャップなども良いかもしれません。つけダレで中華にもエスニックにもなる料理です。
酒のつまみとしても活躍するので、夏の晩酌のお供にいかがでしょうか。

とうもろこしの肉ちまき風の皮なし餃子のつくり方

材料 材料 (10個分)

とうもろこし 1本
とうもろこしのひげ根 1本分
とうもろこしの皮 適量
豚ひき肉 200g
玉ねぎ 50g
青じそ 6枚
1個
片栗粉 適量
ごま油 大さじ1
小さじ1/4
材料
とうもろこしの皮は幅広なものが20枚以上必要になる。細い皮でも2~3枚並べて使えば、肉ダネを包むことができます。

下準備

玉ねぎはみじん切り、青じそは茎を取りざく切りする。ひげ根は黒い部分を取り除き、1cmの長さに刻む。

1 とうもろこしの実をはずす

とうもろこしを半分の長さに切りわけ、包丁で実をすべてはずす。ボウルに実とひげ根、片栗粉小さじ1を入れ、実をほぐすように混ぜ合わせる。

とうもろこしの実をはずす
実の境目に斜めに包丁を入れ、手首を返すように力を入れると実が根元からはずれる。
とうもろこしの実を片栗粉と混ぜておく
とうもろこしの実を片栗粉と混ぜておくと、豚肉とくっつきやすくなる。

2 混ぜ合わせる

ボウルに豚ひき肉と卵、片栗粉大さじ2、塩、ごま油を加えて粘り気が出るまで練り合わせる。1と玉ねぎ、青じそを加えてさらに混ぜ合わせる。

混ぜ合わせる
ごま油を加えて練り合わせることで豚肉の旨味が増す!
混ぜ合わせる
具材が均一になるように混ぜ合わせればOK。

3 皮で包む

幅広なとうもろこしの皮を2枚中央で重ねて、中心の部分に2を30gおく。
手前と奥側の皮を内側に折り込んで、利き手側の皮で覆うようにして包む。10個分つくったら、蒸し器の中に詰める。

1、とうもろこしの皮は根本の部分を重ねるように置きましょう。幅が足りないときは、皮を増やしてください。縦幅があると包みやすいです。
2、手前と奥側の皮をキュッと中心に寄せます。
3、利き手側の皮で覆うようにして肉ダネを包みます。
4、皮で包んだ肉ダネを起点にクルッと包みます。
5、皮の箸が下になるようにおけば、形も固定されます。
6、上手に包めなくて皮が開いてしまっても、蒸し器の中に敷き詰めつるように入れれば固定できる。皮が足りなくなってしまったらラップで包むのも良いでしょう。

4 蒸す

蒸し器に水を入れ、蓋をして強火で沸かす。蒸し器から湯気が上がったら、強火で5分蒸した後、中弱火で12分蒸す。とうもろこしの皮の間から肉汁が出てきたら蒸し上がり。完成!

蒸す
蒸し器から上がる湯気から、とうもろこしの甘い香りがしてきますよ。
完成
皮を広げれば、湯気と共にとうもろこしの甘い香りが立ち上ります。お好みのつけダレを用意して召し上がれ。

――つづく。

文:植松良枝 写真:宮濱祐美子

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植松 良枝(料理研究家)

四季に寄り添った食と暮らしを提案する料理研究家。菜園での野菜づくりがライフワーク。春夏秋冬それぞれの季節が極まり、次の季節の準備期間である「土用」を暦の中でも特に大切にしている。一児の母となり、忙しい日々の中で家族への想いも増してさらに深く土用を考えるようになった。