おやつの時間ですよ。
今日のおやつをつくりましょう。

今日のおやつをつくりましょう。

お菓子・料理研究家の森崎繭香さんによる、手づくりおやつの連載が始まります。お菓子づくりによくある“失敗”の原因を解説しながら、おいしいおやつレシピを紹介します!

お菓子づくりは、失敗から始めましょう!

ゼリー

昼下がりにできたてのお菓子を食べながら、ティータイム。
店で売ってるお菓子もいいけれど、手づくりでおやつを楽しめたら、午後のひとときがいつもよりちょっと幸せに感じられます。

手づくりのお菓子は、おいしいし楽しい。だけど、失敗も付きものです。
ゼリーが上手に固まらずに落ち込んだり、スポンジケーキが膨らまずにあたふたしたり、生地が生焼けでがっかりしたり……。お菓子づくりの失敗は、原因不明&意味不明。「また同じ失敗をしてしまうかも」。そう考えてしまうと、お菓子づくりは臆病になってしまいがちです。

フルーツ

「私もお菓子づくりでは、数え切れないほどの失敗をしてきました」

そう話すのは、お菓子・料理研究家の森崎繭香さん。

「高校生のとき、初めてつくったシュークリームは膨らまなくて、ぺちゃんこに焼き上がりました。そんな日に限って兄が家に友人を連れてきたんです。『煎餅つくったの?食べていい?』と兄の友人に聞かれて、とても恥ずかしい思いをしました。今でも焼き菓子はオーブンから出すまで、上手に焼けているかどきどきします。お菓子はつくっている途中で軌道修正ができないことが多いから、予想外なことばかりですよね」

教える人

森崎繭香

森崎繭香

1976年、横浜生まれの八王子育ち。お菓子・料理研究家/フードコーディネーター。料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、ラジオ・テレビ出演など幅広く活動中。身近な材料を使った自宅でもつくりやすいレシピを心がけている。2019年には、人と犬が一緒に食べられる無添加おやつとごはんのオンラインショップ「one's daily」をオープン。著書に『型がなくても作れるデコレーションケーキ』(グラフィック社)、『小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ』(日東書院本社)、『米粉で作る うれしい和のおやつ』(立東舎)。最新刊は『はじめてでもおいしくできる! おうちおやつ』(文化出版局)。

コーヒーゼリー

パティシエや研究家といったお菓子づくりのプロでも、失敗することは日常。むしろ、たくさんの失敗を重ねたからこそ、プロであるとも言えるかもしれません。
「ゼラチンを溶かして冷やし固めるだけだから簡単と思われがちなゼリーも、実はとっても奥が深い。失敗の原因を探ってみると、今までの常識が違っていたことがわかったりします。失敗することで、私自身、とても勉強になります」

制作工程

「失敗は成功のもと」なんて言葉が世間にはあるけれど、お菓子づくりもそう。失敗の原因には、食材の特徴を活かしておいしくつくるヒントが隠れています。失敗を学べば、お菓子づくりがもっと上手になるんです。

この連載では、“失敗の原因”を森崎さんが解説しながらレシピを披露していきます。
お菓子づくりで失敗の経験がある方は、読みながらぜひ思い出してみてください。あのときの失敗の理由がわかるかもしれません。
失敗から学ぶ、お菓子づくり。ゼリーを固める影の立役者、ゼラチンを使ったレシピから始めたいと思います。

ゼリー

――2019年7月13日につづく。

文:長嶺李砂 写真:公文美和

lisa_nagamine.jpg

長嶺 李砂(ライター・編集者)

1984年、青森県十和田市生まれ。子供時代の夢だったパティシエになるも紆余曲折、今は主に書籍を手がける編集者。食や暮らしにまつわる企画に関わることが多い。『スパイスでおいしくなるand CURRYのカレーレッスン』(立東舎)、『2LDK、5人家族。』(光文社)、『5つの味つけ黄金比』(学研プラス)、『おつかれさまスープ』(学研プラス)などの編集に携わる。東京都・若林にある青森の地酒と郷土料理の店『酔処みね』で、木曜日に働いています!