おいしいお店で飲むのも楽しいけれど、寒い日は家に集まって飲むのがまた格別。時間に融通がきいて、好きなものを飲んで食べられる自由さが何より魅力です。プレジデントムック『四季dancyu』の人気連載から、味良し、見栄え良しの、おすすめ家飲み料理を紹介します。
3月、6月、9月、12月発売の季刊誌『四季dancyu』の人気連載「週末、わが家へようこそ!」には、さまざまな家飲みの達人が登場して、家飲み料理のレシピを披露してくれています。実際によく人を家に招く人たちばかりなので、どのレシピも実践的でお酒にあう料理ばかりです。
今回は発売中の『四季dancyu 冬の食卓』に登場したユニット「はな組」さんの3品を。ほかにもまだまだおいしいレシピが揃ってますので、ムックもチェックしてみてくださいね。
・ にんじん | 2本 |
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・ オリーブオイル | 大さじ4 |
・ レモン汁 | 大さじ2 |
・ 塩 | 少々 |
・ 胡椒 | 少々 |
・ クミン | 小さじ1~2(クミンシード) |
にんじんはしりしり器でせん切りにする。しりしり器は、沖縄の郷土料理「しりしり」をつくるのに使う調理器具。通常のせん切りにするよりも、食材の表面に適度な溝がつき、ドレッシングがなじみやすい。なければスライサーか包丁でもOK。
残りの材料をすべて混ぜ合わせ、①の入ったボウルに加えて全体をざっくり混ぜたら1日置いて完成。4~5日冷蔵保存できるのでつくり置きしておいても。レモン汁は好みで白ワインビネガー、米酢など替えてもOKです。
・ しめさば | 半身分(身の厚めのもの) |
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・ 紫玉ねぎ | 小1個 |
・ じゃがいも | 中3個 |
・ サワークリーム | 100ml |
・ プレーンヨーグルト | 100ml |
・ 塩 | 適量 |
・ 胡椒 | 適量 |
・ ディル | 1~2本 |
・ レモン、ライム、かぼすなどの柑橘 | 適宜 |
じゃがいもは丸ごと蒸す。蒸しあがったら厚さ1cmほどの楕円形に輪切りして皮をむく。レンジでチンしてもOK。
紫玉ねぎは縦半分に切ってから薄切りに。15分程度、辛味がぬけるまで水にさらしたら手でぎゅっと絞り、塩少々をふっておく。
サワークリームとプレーンヨーグルトをよく混ぜ合わせ、塩・胡椒をしっかりめにふる。このソースの半量と②の玉ねぎを和える。残りは最後に使うのでとっておく。
皿に①のじゃがいもを並べ、じゃがいもの数に合わせて斜めに削ぎ切りにしたしめさばを1切れずつと③の紫玉ねぎをのせる。しめさばの削ぎ切りは、なるべく身を大きく斜めにすると盛りつけやすい。
③で残しておいたソースをスプーンで④に少しずつかけ、上に適当にちぎったディルを飾る。好みで柑橘のくし切りを沿えて絞る。
・ 鶏手羽 | 10本 |
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・ 生姜 | 大1個 |
・ 胡麻油 | 大さじ3 |
・ 日本酒 | 200~300ml |
・ 水 | 1~1.2L |
・ 醤油 | 大さじ2 |
・ 塩 | 適量 |
・ 黒胡椒 | 適量 |
・ 白髪ねぎ | 1/3本分 |
・ 香菜 | 適量(好みで) |
鶏手羽はさっと水洗いして、塩少々をふっておく。少し置いたら水気を拭きとる。生姜は丸1個を薄切りに。
鍋に胡麻油を入れて熱し、①の鶏肉と生姜を投入し、全体に色がつくまでじっくり炒める。じっくり、しっかり鶏肉に色がつくまで炒めるのがコツ。
②に酒と水、続いて醤油と塩少々を加え、鶏が柔らかくなるまで20分ほど中火で煮込む。最後に味見して塩分が足りなければ調整し、仕上がりに黒胡椒をひく。
鶏肉を一度全部出して、骨から身を外す。ほぐした身はスープにもどす。スープを器に注ぎ、白髪ねぎ、好みで香菜を添える。ゆでたそうめんを入れて食べても美味。
編集者博多玲子とライター名須川ミサコの2人組地方活性応援ユニット。ニッポンのお宝ともいえる美味や手仕事など、地方の魅力を伝えるべく全国各地を珍道中。
写真:キッチンミノル/宗田育子