毎日ごはんをつくるって、大変なこと。普段は品数を減らしてシンプルにすること、大賛成です。でも、たまには食卓を賑やかにしたい。そんなときも、考えすぎは禁物。材料、手数を減らせば、一汁三菜のハードルを下げることができるのです。
四季dancyuは、ハレとケでいうと、ケの料理レシピ集。春、夏、秋、冬、季節に合わせた日々の料理に、ちょっとした達成感を!楽しさを!そして、おいしさを提案しています。
今回は12月5日に発売された『冬の食卓。』号から、冬の一汁三菜をご紹介します。
メニューは、“牡蠣のバター醤油焼き”、“ぶりのユッケ風”、“長ねぎの黒焼き”、“ごぼうと豚肉の味噌汁”です。気が遠くなりそうですが、よくみてください。一品一品はとても単純です。料理に使うメイン食材は基本ひとつ、それに薬味や付け合せ、調味料。材料を減らすことで、加熱時間の時差などがなくなり、失敗も減らせます。
牡蠣 | 10粒(大きめ) |
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片栗粉 | 大さじ1 |
小麦粉 | 適量 |
バター | 15g |
醤油 | 適量 |
クレソン | 1束 |
ボウルに牡蠣と片栗粉、少量の水を入れ、全体を絡めるように混ぜる。片栗粉が汚れを吸着しグレーになったら水でゆすぎ洗いをする。ざるにあけて水けをきり、さらにキッチンペーパーでしっかり水分を取る。
1に薄く小麦粉をはたく。フライパンにバターを入れて中火にかけ、バターが溶けて泡立ってきたら牡蠣を並べる。
両面にこんがりと焼き色を付け、ぷっくりと膨らんだら醤油を加える。全体を手早く混ぜて器に盛り、食べやすくちぎったクレソンを添える。
ぶり | 100g(刺身) |
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A コチュジャン | 小さじ1 |
A にんにく | 少々(すりおろす) |
A 醤油 | 小さじ1 |
A 胡麻油 | 小さじ1 |
A 酢 | 好みで少々 |
万能ねぎ | 大さじ1(小口切り) |
ボウルにAを混ぜ合わせたところへ、ぶりを入れてからめる。器に盛り、万能ねぎを散らす。
長ねぎ | 3本 |
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好みの調味料 | 味噌、醤油、柚子胡椒、塩、胡椒など |
長ねぎはさっと洗って魚焼きグリルに入る長さに切る。そのまま黒く焦げるまで焼き、器に盛る。表面の黒い皮を剥き、好みの調味料をつけて食べる。
ごぼう | 8cm程度 |
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豚バラ肉 | 50g(薄切り) |
だし汁 | 2カップ |
味噌 | 大さじ1程度 |
ごぼうは、表面をしっかりこすり洗いする。小口から薄く切り、水に5分ほどつけてざるにあける。豚バラ肉は2センチ幅に切る。
鍋にごぼうと豚バラ肉を入れて中火にかける。温まったら、滲んできた豚肉の脂でさっと炒め、豚肉の色が変わったら、だし汁を入れる。沸いたらアクを取って火を弱め、少し煮てごぼうに火が通ったら味噌を溶かす。
神戸市生まれ。スイス、フランスのホテル、レストラン、シャルキュトリーなどで研鑽を積む。帰国後はパティシエを経て料理教室を主宰するほか、テレビや雑誌で活躍。双子の子育て経験を生かした食育、家庭料理からフランス料理まで、レシピは幅広い。「フランス人がこよなく愛する3種の粉もの。」(誠文堂新光社)など著書多数。
写真:新居明子/宗田育子