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シンプルな材料&調理法なら、30~40分で「一汁三菜」だってできる。

シンプルな材料&調理法なら、30~40分で「一汁三菜」だってできる。

毎日ごはんをつくるって、大変なこと。普段は品数を減らしてシンプルにすること、大賛成です。でも、たまには食卓を賑やかにしたい。そんなときも、考えすぎは禁物。材料、手数を減らせば、一汁三菜のハードルを下げることができるのです。

毎日の料理をちょっとでも楽しくするためのレシピ集

『冬の食卓。』書影
『冬の食卓。』の目次

四季dancyuは、ハレとケでいうと、ケの料理レシピ集。春、夏、秋、冬、季節に合わせ日々の料理に、ちょっとした達成感を!楽しさを!そして、おいしさを提案しています。

今回は12月5日に発売された『冬の食卓。』号から、冬の一汁三菜をご紹介します。

基本は1料理に1メイン素材にすると、失敗も少ない

メニューは、牡蠣のバター醤油焼きぶりのユッケ風”、“長ねぎの黒焼き”、“ごぼうと豚肉の味噌汁です。気が遠くなりそうですが、よくみてください。品はとても単純です。料理に使うメイン食材は基本ひとそれに薬味や付け合せ、調味料。材料を減らすことで、加熱時間の時差などがなくなり、失敗も減らせます。

牡蠣のバター醤油焼き

材料材料 (2人分)

牡蠣10粒(大きめ)
片栗粉大さじ1
小麦粉適量
バター15g
醤油適量
クレソン1束
牡蠣のバター醤油焼き

1 牡蠣を洗う

ボウルに牡蠣と片栗粉、少量の水を入れ、全体を絡めるように混ぜる。片栗粉が汚れを吸着しグレーになったら水でゆすぎ洗いをする。ざるにあけて水けをきり、さらにキッチンペーパーでしっかり水分を取る。

2 バターで牡蠣を焼く

1に薄く小麦粉をはたく。フライパンにバターを入れて中火にかけ、バターが溶けて泡立ってきたら牡蠣を並べる。

3 仕上げる

両面にこんがりと焼き色を付け、ぷっくりと膨らんだら醤油を加える。全体を手早く混ぜて器に盛り、食べやすくちぎったクレソンを添える。

ぶりのユッケ風

材料材料 (2人分)

ぶり100g(刺身)
A コチュジャン小さじ1
A にんにく少々(すりおろす)
A 醤油小さじ1
A 胡麻油小さじ1
A 酢好みで少々
万能ねぎ大さじ1(小口切り)
ぶりのユッケ風

1 ぶりと調味料を混ぜる

ボウルにAを混ぜ合わせたところへ、ぶりを入れてからめる。器に盛り、万能ねぎを散らす。

長ねぎの黒焼き

材料材料 (2人分)

長ねぎ3本
好みの調味料味噌、醤油、柚子胡椒、塩、胡椒など
長ねぎの黒焼き
ねぎ焼きと味噌

1 長ねぎを焼く

長ねぎはさっと洗って魚焼きグリルに入る長さに切る。そのまま黒く焦げるまで焼き、器に盛る。表面の黒い皮を剥き、好みの調味料をつけて食べる。

ごぼうと豚肉の味噌汁

材料材料 (2人分)

ごぼう8cm程度
豚バラ肉50g(薄切り)
だし汁2カップ
味噌大さじ1程度
ごぼうと豚肉の味噌汁

1 下準備

ごぼうは、表面をしっかりこすり洗いする。小口から薄く切り、水に5分ほどつけてざるにあける。豚バラ肉は2センチ幅に切る。

2 炒めてから、煮る

鍋にごぼうと豚バラ肉を入れて中火にかける。温まったら、滲んできた豚肉の脂でさっと炒め、豚肉の色が変わったら、だし汁を入れる。沸いたらアクを取って火を弱め、少し煮てごぼうに火が通ったら味噌を溶かす。

教える人

上田 淳子

神戸市生まれ。スイス、フランスのホテル、レストラン、シャルキュトリーなどで研鑽を積む。帰国後はパティシエを経て料理教室を主宰するほか、テレビや雑誌で活躍。双子の子育て経験を生かした食育、家庭料理からフランス料理まで、レシピは幅広い。「フランス人がこよなく愛する3種の粉もの。」(誠文堂新光社)など著書多数。

四季dancyu『冬の食卓。』
四季dancyu『冬の食卓。』
A4変型 判( 116 頁)
ISBN: 9784833477512
2018年12月05日発売 / 1,080円(税込)

写真:新居明子/宗田育子