チーズ好きのみなさま、吉報です。技あり!dancyuシリーズから『チーズ』が登場しました!ハンバーグが、トーストが、マカロニが、え?!白米も?とろーりチーズと手を組んで、悶絶必至の料理に大変身!
チーズ種類別の傑作レシピや、毎日使えるチーズのおかず集、3種類の本格チーズケーキといったレパートリーが広がるチーズ料理を収録。チーズをまとめ買いしてしまうこと間違いなしのレシピを「92品」掲載しています。
冬は体が温まる料理が食べたくなる季節。いつもの鍋も良いけれど、チーズフォンデュはいかがですか?
本編に収録されたレシピより、料理研究家の上田淳子さんがスイス・グリンデルワルドで学んできたチーズフォンデュを紹介します。準備が簡単なのに、味は本格的!
チーズ | 600g |
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パン | 適量 |
にんにく | 大2片 |
コーンスターチ | 大さじ1(片栗粉小さじ1でも代用可) |
白ワイン | 200〜300ml(牛乳でも代用可) |
キルシュ | 大さじ1強(牛乳でも代用可) |
胡椒 | 適量 |
チーズ(今回はグリュイエールとエメンタールを半分ずつ使用)を削り器で削る。削り器がない場合は、包丁で薄く切ってから粗く刻むといい。にんにくは半分に切って芯を取り、みじん切りにする。
にんにくと白ワインをフォンデュ鍋に入れ、中火にかける。ワインが煮立ったらチーズを加え、全体をゆっくりと混ぜながらチーズを溶かす。水分(ワイン)と脂分(チーズ)なので、この段階では混ざり合わずに分離している。
2のチーズが完全に溶けたら、コーンスターチとキルシュを混ぜ合わせたものを加え、鍋底からかき混ぜる。
3のチーズが混じり合い、均一になったら、仕上げに好みの量の胡椒をふる。
パン(パン ド カンパーニュなど)は表面の焼き色がついた部分が必ず入るようにして、一口大に切る。卓上で4の鍋をごく弱火にかけ、串に刺したパン(焼き色から串に刺せば、落としづらい)にチーズをからめて食べる。
白ワインをお供に、ひたすらパンにチーズをからめて食べるのが本場式。具材を増やして好きにアレンジするのも楽しい。串に刺さるものならなんでもOK。最後、鍋底にできたおこげもはがして食べるとうまい。
神戸市生まれ。スイス、フランスのホテル、レストラン、シャルキュトリーなどで研鑽を積む。帰国後はパティシエを経て料理教室を主宰するほか、テレビや雑誌で活躍。双子の子育て経験を生かした食育、家庭料理からフランス料理まで、レシピは幅広い。「フランス人がこよなく愛する3種の粉もの。」(誠文堂新光社)など著書多数。
写真:平松唯加子/徳山善行