私の行きつけ~住む町の旨い店案内~
【知りたい、軽井沢エリアの行きつけ⑦】手づくりのチュロスとドーナツにほっと和む、湖のほとりのグロッサリーカフェ『Horse and the sun』〜アマゾンカカオ・太田哲雄さんの紹介

【知りたい、軽井沢エリアの行きつけ⑦】手づくりのチュロスとドーナツにほっと和む、湖のほとりのグロッサリーカフェ『Horse and the sun』〜アマゾンカカオ・太田哲雄さんの紹介

その町の住人が長く通う店こそ、愛される名店に違いない。dancyu2026年夏号では、「ラ・カーサ・ディ・テツオ オオタ」や「マードレ」を営み、アマゾンカカオを使った料理やスイーツが大人気の太田哲雄さんに軽井沢エリアのとっておきを案内してもらいました。

この連載で紹介した「MANO」と同じく軽井沢レイクニュータウンにある「Horse and the sun」は食料品のセレクトショップだ。開店したのは2024年。セルフリノベーションしたという温かみのある店内には、店主の高橋今日子さんが厳選した食材や調味料、菓子、飲料などが所狭しと並び、あれもこれもと買い込みたくなる。

外観
店があるのはレマン湖のほとり。童話の世界から飛び出したような愛らしい建物が目を引く。
看板
ほのぼのとした看板も手づくり。
高橋今日子さん、夫の主馬さん
高橋今日子さん(左)はグロッサリーショップ「DEAN & DELUCA」や徳島県神山町で農業を軸に地産地消に取り組む「フードハブ・プロジェクト」などで食の現場を経験した後、軽井沢に移住してこの店を開いた。夫の主馬さんは木工作家。製作に使う木材の調達がしやすいことも軽井沢を選んだ理由の一つだという。

併設のカフェも人気が高く、こちらも朝9時からオープン。太田さんは出勤前に立ち寄ったり、休憩時間に来たりと日常使いしている。お気に入りはサクッと軽やかなチュロスとふんわりもっちりのドーナツ。どちらも高橋さんのお手製だ。
「ペルーにいた頃は通勤途中にあるチュロス屋さんに寄って朝食を買うのが日課。ここでチュロスやドーナツとコーヒーを買って、散歩しながら食べるとその時代の思い出が蘇ります」(太田さん)

太田さん
「いつもテイクアウトなので席に座ったのは初めてかも」と笑いながらチュロスを頬張る太田さん。軽井沢で手廻し焙煎を実践する「MzCOFFEEラボ」の豆で淹れたコーヒーも人気だ。
チュロス
高橋さんが惚れ込む群馬県「東毛酪農」の牛乳とバターをたっぷり使ったチュロス380円。周りはサクッと香ばしく口溶けは軽やかだ。
ドーナツ
ドーナツは乳製品や卵を使わないプラントベース。佐久市の養蜂家が採蜜するニホンミツバチのハチミツから起こした酵母で生地を発酵させている。ナチュラルで優しい味わいにファンは多く、14時頃に売り切れてしまうことも。前日までなら予約もできる。フレーバーは3種類あり、写真は黒豆きなこ320円。

朝からオーダーできるホットドッグ3種類も太田さんのオススメだ。ソーセージはお隣、御代田のサルメリア「porco」と山梨県上野原の「ハヤリソーセージ」、パンは軽井沢「bocco」のオリジナルコッペとこちらも材料を厳選している。
「『bocco』は東京・富ヶ谷と上田市に店舗がある『ルヴァン』出身で、うちにもいたことのある女性。手仕事を大切にしている人たちのものを味わうと豊かな気持ちになります」(太田さん)

ホットドッグ
パリッとして口溶けのよい「bocco」のパンに「porco」のミックスハーブソーセージを挟んだホットドッグ980円。トッピングのトマトサルサにはハラペーニョでつくった自家製ピクルスが入り、爽快な辛さが食欲に弾みをつける。

カフェスペースにはレマン湖を見晴らすテラス席もあり、開放感は抜群。散歩の途中や買い物のついでにブレイクすれば、軽井沢の日常に触れられるだろう。

案内する人

「ラ・カーサ・ディ・テツオ・オオタ」オーナーシェフ 太田哲雄さん

「ラ・カーサ・ディ・テツオ オオタ」オーナーシェフ 太田哲雄さん

長野県白馬村生まれ。イタリア、スペイン、ペルーで通算10年以上の経験を積む。2019年から軽井沢に拠点を構え、レストランのほか食堂兼売店「マードレ」を運営。アマゾンで出合ったカカオの普及にも力を注ぎ、自身でも多彩なスイーツを開発。

店舗情報店舗情報

Horse and the sun
  • 【住所】長野県北佐久郡軽井沢町発地348‐55
  • 【電話番号】090‐6380‐4366
  • 【営業時間】9:00〜17:00(16:00L.O.)※ランチ11:00〜
  • 【定休日】火曜 水曜 冬季休業あり
  • 【アクセス】JR「軽井沢駅」より車10分

文:上島寿子 写真:鈴木泰介

上島 寿子

上島 寿子 (文筆家)

東京生まれで、銀座の泰明小学校出身。実家がビフテキ屋だったため、幼少期から食い意地は人一倍。洋酒メーカー、週刊誌の記者を経て、フリーに。dancyuをはじめ雑誌を中心に執筆しています。