
その町の住人が長く通う店こそ、愛される名店に違いない。dancyu2026年夏号では、「ラ・カーサ・ディ・テツオ オオタ」や「マードレ」を営み、アマゾンカカオを使った料理やスイーツが大人気の太田哲雄さんに軽井沢エリアのとっておきを案内してもらいました。
この連載で紹介した「MANO」と同じく軽井沢レイクニュータウンにある「Horse and the sun」は食料品のセレクトショップだ。開店したのは2024年。セルフリノベーションしたという温かみのある店内には、店主の高橋今日子さんが厳選した食材や調味料、菓子、飲料などが所狭しと並び、あれもこれもと買い込みたくなる。



併設のカフェも人気が高く、こちらも朝9時からオープン。太田さんは出勤前に立ち寄ったり、休憩時間に来たりと日常使いしている。お気に入りはサクッと軽やかなチュロスとふんわりもっちりのドーナツ。どちらも高橋さんのお手製だ。
「ペルーにいた頃は通勤途中にあるチュロス屋さんに寄って朝食を買うのが日課。ここでチュロスやドーナツとコーヒーを買って、散歩しながら食べるとその時代の思い出が蘇ります」(太田さん)



朝からオーダーできるホットドッグ3種類も太田さんのオススメだ。ソーセージはお隣、御代田のサルメリア「porco」と山梨県上野原の「ハヤリソーセージ」、パンは軽井沢「bocco」のオリジナルコッペとこちらも材料を厳選している。
「『bocco』は東京・富ヶ谷と上田市に店舗がある『ルヴァン』出身で、うちにもいたことのある女性。手仕事を大切にしている人たちのものを味わうと豊かな気持ちになります」(太田さん)

カフェスペースにはレマン湖を見晴らすテラス席もあり、開放感は抜群。散歩の途中や買い物のついでにブレイクすれば、軽井沢の日常に触れられるだろう。

長野県白馬村生まれ。イタリア、スペイン、ペルーで通算10年以上の経験を積む。2019年から軽井沢に拠点を構え、レストランのほか食堂兼売店「マードレ」を運営。アマゾンで出合ったカカオの普及にも力を注ぎ、自身でも多彩なスイーツを開発。
文:上島寿子 写真:鈴木泰介