
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「dancyuおやつ倶楽部」で、メンバーから寄せられた美味しいおやつをご紹介!倶楽部メンバーに「鉄板の手土産」を教えてもらいました。第14回は、“あの”七味缶で有名な「八幡屋礒五郎」の「スパイス・マカロン」です。
みなさんご存知。赤や金色の小ぶりな缶に、“名物 七味”の文字と唐辛子のイラストが描かれた七味唐辛子の名店、「八幡屋礒五郎」。長野県「善光寺」のお膝元で280余年の歴史を誇る老舗が、七味の“もうひとつの顔”として開発したのが、「スパイス・マカロン」だ。
一般的なマカロンの発色に比べると、淡く優しい色味ながら、一つ一つのカラーが表すのは、“七味”の素材。赤の「唐辛子」、白の「麻種」、紫の「紫蘇」、黄の「生姜」、緑の「山椒」、グレーの「胡麻」、オレンジの「陳皮」といった、7つのスパイスが味わえる。
そんな個性強めの七味と、ふんわり軽いマカロン生地を、バランスよくまとめ上げているのが、特製バタークリーム。コクはあるのに控えめな甘さと、生地でサンドできる極限の柔らかさに、老舗のチャレンジ精神を感じずにはいられない。
また、色で見分けるだけでなく、香りの違いを楽しめるのも、「スパイス・マカロン」の醍醐味。
ピリッと刺激を伝える「唐辛子」や、爽やかな清涼感すらある「紫蘇」、みかんの香りがふわっと漂う「陳皮」など、素材をダイレクトに感じられる、個包装での詰め合わせも心憎い。
個人的な推しは、ナッツや杏仁のようなこっくりとした味わいの「麻種」と、青みのある香りが新鮮な「山椒」だが、単品購入ができる本店とMIDORI長野店では、季節限定の「桜(春)」や「塩レモン(夏)」、「甘藷(カンショ・秋)」、「焼き林檎(冬)」のマカロンも登場するそう。手土産にすれば会話の呼び水になるのは間違いない。
文:藤井存希 写真:MURAKEN