
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「dancyuおやつ倶楽部」で、メンバーから寄せられた美味しいおやつをご紹介!俱楽部メンバーに「鉄板の手土産」を教えてもらいました。第13回は、併設の揚げ工房で毎日実演販売をしている「日本橋 芋屋金次郎」の「揚げたてオリーブオイル芋けんぴ」です。
「芋がものをいう」
こんなメッセージとともに、素材の味を大切にする「日本橋 芋屋金次郎」。
原料は芋と油と砂糖だけ。揚げ菓子だからこそ、芋本来の味を重視し、油との相性のよさから選んだ南九州の「黄金千貫(コガネセンガン)」というホクホクの白芋を使用する。
店内併設の工房で揚げた芋けんぴは、ほんのり温かく、噛むたびにカリッ、ポリッと軽い食感。油っぽさが皆無で、甘さ控えめのため、手が止まらなくなる美味しさだ。
そもそも「けんぴ」とは、高知県で江戸時代から作られている、小麦粉を棒状に固めた伝統的な干菓子のこと。細長い形状とパキッとした歯応えが似ていることから、芋で作ったものを「芋けんぴ」と呼び、高知県発祥の郷土菓子として親しまれてきた。
「芋屋金次郎」の母体である芋菓子メーカーも、高知県で昭和27年創業。全国のスーパーやコンビニなどで販売される芋けんぴの約50%を卸し、生産量日本一という芋けんぴ界の実力社が、究極を求め、“フレッシュな芋けんぴ”が誕生したのも納得だ。
「芋屋金次郎」は現在、高知県の本店を含め、愛媛県や香川県、福岡県、大阪府、東京都など8つの直営店のみに、揚げたてを販売。毎朝フライヤーで揚げた“フレッシュな芋けんぴ”を販売している。都内の店舗は日本橋店のみなので、手土産にすれば希少価値も含めて喜ばれるに違いない。
文:藤井存希 写真:MURAKEN