【日本酒】人生最高の一本
【焼鳥店に通い詰めて100店突破!】そんな私が選んだ焼鳥に最適な日本酒「小左衛門 鳥ラベル」

【焼鳥店に通い詰めて100店突破!】そんな私が選んだ焼鳥に最適な日本酒「小左衛門 鳥ラベル」

食いしん坊倶楽部メンバー限定のLINEオープンチャットの、「日本酒」ルームのメンバーが、「自身の人生でこれぞ最高の一本!」という銘柄について語る連載。第6回はyakitorinozominさんが推す、焼鳥と抜群の相性を見せる「人生最高の一本」です。

日本酒ライフの扉が一気に開いた

私の日本酒人生を大きく変えた「人生最高の一本」は、六本木の路地裏にひっそりと佇む焼鳥店「燃es」で出会った「小左衛門 鳥ラベル」です。もともと焼鳥は大好きで、これまでに100店以上は食べ歩いてきたのですが、気づけば2~3年の間に15回以上「燃es」に通っていました。スタッフの皆さんとの一体感を味わいながら、美味しさと楽しさを同時に堪能できる、私にとっての“焼鳥のアンカーポイント”的存在です。

「燃es」には、備長炭でじっくりと焼き上げる極上の焼鳥はもちろん、店長の心地良い接客、焼き手の方の絶妙な火入れ、そして日本酒セレクト担当が提案してくれるお酒が最高のマリアージュを生み出しています。カウンター12席と個室のみという限られた席数が醸し出す距離感もたまらなく心地よく、気づけばスタッフの方々と一緒に「乾杯!」と声をかけたくなってしまう。そんな温かい雰囲気のなかで出会ったのが、「小左衛門 鳥ラベル」でした。

このお酒は、元々人気焼き鳥店と共同開発され、2024年秋から特約店でも販売が始まった“焼鳥専用”とも言える純米吟醸酒。注目してほしいのは、いくつかの焼き鳥のイラストが描かれたラベル。実は焼鳥屋ごとに一つずつイラストを手がけているそうで、どの店舗がどの絵を担当したのか考えながら飲むのもワクワクしますし、お店の人に尋ねてみると会話が弾んで「お客さんとお店の繋がり」が自然に育まれるのも魅力の一つ。こうした遊び心のあるデザインがきっかけで、日本酒とお店のファンになってしまう方もいるのではないでしょうか。

使用している酒米長野県産美山錦×熊本香露酵母(KA-4)と焼き鳥ラベル専用に仕込んだもの。焼鳥の脂や旨味を邪魔しない、穏やかな香りが特徴。脂ののったせせりや、さっぱりとした胸肉にもぴったり合ううえ、タレの甘さも気にならず、塩の塩味も引き立ててくれます。

特に「燃es」の名物とも言える通称“ペロペロキャンディー”(しっとりジューシーに焼き上げた胸肉をキャンディー状に丸めた一本)や、“くるみねぎま”(もも肉とねぎを皮で包み込んだ絶妙な歯ごたえとジューシーさが楽しめる一本)との相性は格別。これまでにもさまざまな日本酒を試してきましたが、焼鳥のお供としてここまで頼れる一本にはなかなか出会えませんでした。初めて飲んだ瞬間、「焼鳥ってこんなにも日本酒と相乗効果を生むんだ……!」という衝撃が走り、それから私の日本酒ライフはまるで扉が一気に開いたように広がったのです。

この「小左衛門 鳥ラベル」との出会いは、日本酒が単に「飲みの場を彩るお酒」から「料理の魅力を引き立てる主役級の存在」に変わるきっかけとなりました。ほかの焼鳥店に行くときも、ついつい「小左衛門」を探してしまうほど、その衝撃は大きかったですね。日本酒は奥深く、飲むたびに新たな発見を与えてくれる存在ですが、「人生最高の一本」と聞かれたら迷わずこの銘柄です。

焼鳥が好きな方はもちろん、「食事と寄り添うお酒を探している」という方にもぜひ一度味わっていただきたい。思わず誰かと一緒に「乾杯!」と笑い合いたくなる、そんな喜びを与えてくれます。

小左衛門 鳥ラベル
さまざまな焼鳥イラストが描かれた「小左衛門」。

文:yakitorinozomin(食いしん坊倶楽部メンバー) 構成:編集部