ふわっとやさしい皮と軽やかな旨味の餡でしあわせ！＠世田谷「鹿港（ルーガン）」／BSフジ「日本一ふつうで美味しい植野食堂 by dancyu」から｜食いしん坊倶楽部部長・植野の食日記　2024年2月9日（金）

軽やかな美味しさでペロっと食べられる

肉まんは心が落ち着く優しい食べ物です。子供の頃、熱々の肉まんをふぅふぅしながら無心でかぶりついた幸せが懐かしい。いまでは肉まんを食べるとほっこりしつつも、食べながら雑念や邪念が頭から消えない大人になってしまいましたが……。

それはともかく、シンプルな食べ物ながら、店によって味わいが異なるのも楽しいですよね、肉まんは。ということで、この日は世田谷の饅頭専門店「鹿港」にやってきました。門外不出の味を守り続ける台湾の老舗「振味珍（ゼンウェイゼン）」で唯一修業を許された店主が開き、一日2000個売れることもあるという人気店です。

蒸したての肉まんは、ふわっとやさしい皮と軽やかな旨味が詰まった餡のバランスがよく、ぺろっと食べられます。そして、げんちゃんが食べた辛口の肉まんは春雨が食感のアクセントになり、程よい辛味が皮のほのかな甘味と豚肉のまろやかなコクを引き立てます。幸せな美味しさでした。