全国各地で多種多彩な駅弁が売られていますが、その発祥は宇都宮駅と言われています。その発祥はおにぎりで、久しぶりに宇都宮駅で駅弁を探してみたら、やはりおにぎりが入った弁当がありました。
1885年(明治18年)7月16日、宇都宮駅の「白木屋」という旅館が、おにぎり2個、たくあん2切れの弁当を発売しました。これが駅弁の発祥と言われています(諸説あり)。
我が地元の宇都宮は餃子の町として有名になりましたが、駅弁発祥の地でもあったのです。
久しぶりに宇都宮の駅弁売り場に行ってみたところ、「駅弁発祥の地 宇都宮御弁当」というストレートなネーミングの駅弁があったので買ってみました。
とちぎ霜降高原牛とごぼうの時雨煮、焼目付き巻きゆば、干瓢の梅肉マヨネーズ和えなど、地元の食材を使ったおかずが盛り込まれているほか、うるち玄米ともち玄米の味噌焼きおにぎり、刻み岩下の新生姜入りプレミアムヤシオマスの高菜おにぎりが入っています。おかずが盛り沢山の豪華版ですが、やはり主食はおにぎりなんですね。
※宇都宮御弁当は現在パッケージマイナーチェンジのため一時販売休止だそうです。
これを販売しているのは「松廼家」で、以前からユニークな駅弁を開発しています。たとえば、「焼き餃子ダブル弁当」(現在は休売中)。餃子の町、宇都宮らしい駅弁なのですが、蓋を開けてびっくり、餃子2人前とご飯、漬物がちょっと入っただけという質実剛健、大胆な構成です。学生時代に空腹で町中華に飛び込んで「餃子ライス!」と叫び、たっぷりタレをつけた餃子でどんぶり飯を平らげていたことを思い出しました。
また、グリーンカレーの上にターメリックライスを盛り、箱に付いた紐を引くと暖かい状態で食べられる「きぶなカレー」(現在はブラックシーフードのみ週末販売)もなかなか独創的。「きぶな」とは宇都宮の縁起物で、かつて疫病で苦しんでいた人が川で釣られた黄色いフナを食べたところ治った、という伝説に基づいています。パッケージにも描かれているように黄と赤と緑の派手なコントラストが妙に可愛いので、コロナ禍の際にはアマビエより流行るのではないか、と思いましたが、全国的にはまったく流行りませんでしたね……。
これにあやかった「きぶなカレー弁当」は蓋を開けると、まさにきぶなっぽい(?)見た目で驚きますが、味は本格的。地元の「岩下の新生姜」とコラボしているのも我々にとってはちょっとうれしいのです。
今後、どんなユニーク駅弁が出るのか、楽しみです!
文・写真:植野広生
1885年(明治18年)7月16日、宇都宮駅の「白木屋」という旅館が、おにぎり2個、たくあん2切れの弁当を発売しました。これが駅弁の発祥と言われています(諸説あり)。
我が地元の宇都宮は餃子の町として有名になりましたが、駅弁発祥の地でもあったのです。
久しぶりに宇都宮の駅弁売り場に行ってみたところ、「駅弁発祥の地 宇都宮御弁当」というストレートなネーミングの駅弁があったので買ってみました。
とちぎ霜降高原牛とごぼうの時雨煮、焼目付き巻きゆば、干瓢の梅肉マヨネーズ和えなど、地元の食材を使ったおかずが盛り込まれているほか、うるち玄米ともち玄米の味噌焼きおにぎり、刻み岩下の新生姜入りプレミアムヤシオマスの高菜おにぎりが入っています。おかずが盛り沢山の豪華版ですが、やはり主食はおにぎりなんですね。
※宇都宮御弁当は現在パッケージマイナーチェンジのため一時販売休止だそうです。
これを販売しているのは「松廼家」で、以前からユニークな駅弁を開発しています。たとえば、「焼き餃子ダブル弁当」(現在は休売中)。餃子の町、宇都宮らしい駅弁なのですが、蓋を開けてびっくり、餃子2人前とご飯、漬物がちょっと入っただけという質実剛健、大胆な構成です。学生時代に空腹で町中華に飛び込んで「餃子ライス!」と叫び、たっぷりタレをつけた餃子でどんぶり飯を平らげていたことを思い出しました。
また、グリーンカレーの上にターメリックライスを盛り、箱に付いた紐を引くと暖かい状態で食べられる「きぶなカレー」(現在はブラックシーフードのみ週末販売)もなかなか独創的。「きぶな」とは宇都宮の縁起物で、かつて疫病で苦しんでいた人が川で釣られた黄色いフナを食べたところ治った、という伝説に基づいています。パッケージにも描かれているように黄と赤と緑の派手なコントラストが妙に可愛いので、コロナ禍の際にはアマビエより流行るのではないか、と思いましたが、全国的にはまったく流行りませんでしたね……。
これにあやかった「きぶなカレー弁当」は蓋を開けると、まさにきぶなっぽい(?)見た目で驚きますが、味は本格的。地元の「岩下の新生姜」とコラボしているのも我々にとってはちょっとうれしいのです。
今後、どんなユニーク駅弁が出るのか、楽しみです!
文・写真:植野広生