東京・広尾にある「ルコント」のシュークリームは、手土産にぴったりな可愛らしいシュークリームです。その見た目とは裏腹に、クリームはしっかりと濃厚な仕立て。見た目とのギャップも楽しい唯一無二のシュークリームです。
スライスアーモンドでつくった耳や、真っ白な砂糖でコーティングしたつやつやの美しい見た目が愛らしく、思わず連れて帰りたくなる。
「スウリー」は、仏語でマウスの意。日本人にはピンとこないが、フランスでマウスは、かわいらしい生き物。創業者のルコント氏が「子供から親しまれるように」と考案したのだ。日本では甘さ控えめのお菓子を好む人も多いが、カスタードの味はあえてしっかりと甘く、濃厚な仕立て。“万事、フランス流に”という彼の信念を貫き続けている。
文:吉田彩乃 写真:竹之内祐幸
※この記事の内容はdancyu2019年4月号に掲載したものです。