白山にある「幸楽苑 本店」では“上”にまさる“並”のハラミがあります。サシが贅沢なほど入っている上ハラミよりもお客の人気が抜群に高い並ハラミの魅力とは?
和牛一筋48年。精肉、ホルモンからハンバーグ、カルビラーメン、そして焼肉弁当まで。とにかく「焼肉は俺に任せろ!」なのである。
でもここではまずハラミを食べてほしい。カルビと見紛うほどサシの入った上ハラミではなく、あえての並。そして白めしを頼んで、甘味も辛味も香りも濃厚マックスなタレで焼いたハラミをドン!かっ込む、そして昇天。
二代目店主の康文俊さんは言う。「上を召し上がっても、皆さんなぜか並に戻ってくるんですよ(笑)」。上に秀でる並。それはこの店が仕入れる鮮度抜群の生ハラミをさらに旨くするタレがあるからだ。つまり、素材とタレが最強なのだ。
その上、昼から深夜までの通し営業でテーブル、カウンターそして子供用の椅子まで完備され、いつでも誰でも温かく受け入れる懐の深さ。まさにみんなに愛される、国民的焼肉屋。ここに行けば必ず笑顔になれます。
文:永浜敬子 写真:米谷享
※この記事の内容はdancyu2017年10月号に掲載したものです。