明日、どこに食べに行こう?
甘美な旨味のリブ芯ロースが売り!「さかもと」|本気で旨い東京焼肉②

甘美な旨味のリブ芯ロースが売り!「さかもと」|本気で旨い東京焼肉②

三軒茶屋にある「さかもと」店主は焼肉の本場、大阪でも人気店を経営している焼肉の名手!「旨いのは当たり前」の浪花クオリティーを楽しめます。

とろけて旨さが咲き乱れる

生肉を出せる店は今や希少。塩だしユッケ1,480円はキリッとしたタレが肉の味を引き立てる。
15年前に大阪の本店を開いた阪本さん。“おやじとおかんの味”を継承したメニューも多数。

シュワシュワ~。口に運ぶとシャンパンの泡のように、軽やかに弾ける甘美な脂。清らかでキレが良く、「最近、脂はどうも」なお年頃の人(自分)でもうっとり。これがこの店のリブ芯ロースだ。霜降りのリブロースの中心にあるリブ芯は脂と赤身のバランスが最も良いとされる部位。ロースターでレアに焼けば、エロチックな口溶けに悶絶してしまう。
「リブ芯はうちの花形です」と言う店主の阪本貴則さんは、地元・大阪で人気焼肉店を経営。2016年に開いたこの店で念願の東京進出を果たした。使う肉は「旨いのは当たり前」の浪花クオリティー。生家も焼肉屋を営み、「子供のときからホルモンを洗ったり、タンの皮をむいたり」との生い立ちを聞けば、目利きレベルは言わずもがなだろう。
注文ごとに塊肉を手切りするのもおいしさのため。カウンターでは「それ、食べた~い」「こっちにも切って!」という歓声が夜な夜な飛び交っている。

リブ芯ロース2,000円。きめ細かくサシが入った肉はアートのような美しさ。程よく脂を落としつつ、口当たりを良くするため、片面に隠し包丁が入れられる。薄く焦げ目がつく程度に焼き、脂の甘味と柔らかくなめらかな舌ざわりを堪能したい。
ここがニクい!
木札の品書きには30種近い部位がズラリ。黒毛和牛を一頭買いするため、ニッチな部位も味わえる。その日のお薦めは要チェックだ。
2016年6月開店。黒毛和牛四種盛り2,000円~。生ビール中500円。溶き卵で食べるみつる焼き680円もお薦めだ。

店舗情報店舗情報

さかもと
  • 【住所】東京都世田谷区太子堂3‐14‐8 太子堂COMPLEX地下1階
  • 【電話番号】03‐6805‐4231
  • 【営業時間】17:00~翌1:30(L.O.) 日祝は~23:30(L.O.)
  • 【定休日】火曜
  • 【アクセス】東急線「三軒茶屋駅」より7分

文:上島寿子 写真:徳山喜行

※この記事の内容はdancyu2017年10月号に掲載したものです。