カメラマンが、いつかまた食べたい料理
円卓を囲む昼ごはん、野菜盛り、シチリア料理|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

円卓を囲む昼ごはん、野菜盛り、シチリア料理|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

カメラマンの鈴木泰介さん。今、食べに行きたい、会いに行きたい料理はなんですか?と聞くと……。

鈴木泰介さんが食べに行きたいのは――。

中国・チチハルの円卓で囲んだ昼ごはん

中国・チチハルの円卓で囲んだ昼ごはん
中国・チチハルの円卓で囲んだ昼ごはん
中国・チチハルの円卓で囲んだ昼ごはん
中国・チチハルの円卓で囲んだ昼ごはん
中国・チチハルの円卓で囲んだ昼ごはん
7年前に「神田味坊」の梁さんの故郷、黒竜江省チチハルを訪れ一緒に食べた昼ごはん。お昼時を少し過ぎた13時頃、梁さんがおもむろに麺を食べに行こうと誘ってくれた。梁さんの地元の友達も含めて10人くらいで囲んだ円卓には、チチハルでよく食べた涼さいの「青菜にピーナッツ」や「辛い胡瓜の和え物」などが続々と。おめあての麺は牛肉麺だったと思う。とてもシンプルで美味しい。しばらくすると円卓を囲んでゲームが始まる。じゃんけんのようなゲームや握った手の中に入れたつま楊枝の本数を当てるゲーム。度数の低いビールをチェイサーにパイチュウを飲む。「2(アール)!!」当たり!あなた頭いいね~!!」つま楊枝数当てゲームでは、当てた人が喜んでパイチュウを飲み干す。「中国語で数字の2(アール)は、あなたちょっとアホね!の意味もあるんだよ!!」梁さんは教えてくれた。円卓を囲んでみんなでずっと笑いながらパイチュウ飲んだり麺をすすったり。気がつくともう夕方近くになっていた。幸せな円卓だった。

東京・北千住「オステリア・ルーチェ」の野菜盛り

東京・北千住「オステリア・ルーチェ」の野菜盛り
東京・北千住「オステリア・ルーチェ」の野菜盛り
北千住の「オステリア・ルーチェ」は家から近い。でも電車に乗ってドアツードアで30分。行けるかなと思うと夕飯の量を少なくして、そわそわしながら20時頃にお店に着く。まずはその日のビールを。木更津ソングバードビールだったら最高だ。そしていつもの野菜の盛り合わせ。どれも様々な酸味や野菜の味が滋味深い。カウンター越しに見える店主馬場さんの料理を作る手元を眺めながら時間を過ごすのが幸せです。早くまたあのカウンターに座りたい。

神奈川・本厚木「フィーコディンディア」のシチリア料理

神奈川・本厚木「フィーコディンディア」のシチリア料理
神奈川・本厚木「フィーコディンディア」のシチリア料理
神奈川・本厚木「フィーコディンディア」のシチリア料理
学生時代に過ごした本厚木にはシチリア料理の「フィーコディンディア」がある。 店主の拓さん(横井拓広さん)との出会いは、20年ほど前。当時のアルバイト先の別のイタリア料理店で出会い、学生バイト風情ながらお店のイタリア研修についていったのは良い思い出だ。その時訪れたシチリアでの、ワイナリーの人たちと食べたスカンピ海老の味、バケツ一杯食べたムール貝の味、パレルモの市場で食べたモツバーガー“ミルツァ”の味、車で移動中に聞いたサボテンの実の美味しい話。そんな思い出話をしながら食べる拓さんのシチリア料理は美味しい。この時はトマトとアーモンドのパスタとカジキマグロのサンドウィッチのようなセコンド。10年ほど前に拓さんが独立し、本厚木の「フィーコディンディア」をオープンしてから何度か行くようになったが何せ遠い。車だとお酒が飲めないのでまた美味しい話をしにロマンスカーで行きます。

写真・文:鈴木泰介