dancyu食いしん坊俱楽部
食いしん坊倶楽部がマイステイズ・ホテル・グループの料理コンクールの審査員に

食いしん坊倶楽部がマイステイズ・ホテル・グループの料理コンクールの審査員に

2019年12月4日、マイステイズ・ホテル・グループの次世代No.1シェフを決める「第1回Best Chef料理コンクール」が、アートホテル大阪ベイタワーで開催された。全国各地のホテルスタッフが「ご当地食材」「郷土料理」をテーマに、オリジナルのランチメニューを競う。審査員には、一流シェフらと並んでdancyu食いしん坊倶楽部の部員も名を連ねた。全国122名の頂点に立つのは、果たしてどのシェフか?

全国122名が参加し、「次世代No.1シェフ」を決める

マイステイズ・ホテル・グループ(以下マイステイズ)は、ゲストに美味しい体験を提供するため、食にフォーカスしたさまざまな取り組みを行なっている。この「Best Chef料理コンクール」は、2019年のスローガン「美味しいマイステイズ」の集大成企画として開催されたものだ。

ファイナリストたち

ホテルシェフの世界において、メニュー開発は、エリア統括総料理長や料理長などに任されるのが一般的だ。このコンクールは、日頃現場で調理にあたるスタッフたちに「グループ内直営レストランのランチメニューを開発する」という活躍の場を提供することでモチベーションを高めるとともに、さらなる調理技術の向上を目的として企画された。次世代を担うシェフたちにとっては、自らのアイデアや技術をアピールする、またとないチャンスだ。

記念すべき第1回のコンクールには、合計122名がエントリー。「提供価格1,000円(税別)」という条件のもと、各ホテルの「ご当地食材」あるいは「郷土料理」をテーマに思い思いのオリジナルランチを提案した。2019年8月から、ホテル代表を決定する一次予選、エリア代表を決定する二次予選が開催され、12月4日の決勝審査には、各予選を通過した9名のファイナリストが集まった。

dancyu食いしん坊倶楽部の代表も審査員に

審査を担当するのは、「ラ・トゥールダルジャン東京店」のエグゼクティブシェフ就任で来日以来、ホテルニューオータニ大阪「サクラ」、東京・銀座「ル・シズィエム・サンス・ドゥ・オエノン」などでエグゼクティブシェフを歴任し、現在は東京・新橋「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」オーナーシェフを務めるドミニク・コルビ氏、辻調理師専門学校中国料理技術顧問の吉岡勝美氏ら。そして、dancyu食いしん坊倶楽部から中堀まち子さん、パリセック幸恵さん、峯崎友宏さんの3名が審査に参加した。

峯崎友宏さん 営業マンとして日本全国を飛び回り、年間200日はホテルに宿泊。豊富な外食経験を生かし、休日は家族のために料理の腕を振るう。
パリセック幸恵さん 「毎食美味しいものを食べたい」という信念を持ち、外資系メーカーの秘書として、会食のセッティングも日常的に行なっている。
中堀まち子さん 栄養士・フードコーディネーター。母親の視点、栄養士の視点からブロガーとしてさまざまな情報発信を行なっている。

真剣勝負の審査会

最終審査では、ファイナリストたちが調理場で料理を仕上げるライブ中継映像が、審査会場の大型モニターに映し出された。ほどなくして完成した料理が審査会場に運ばれてくると、審査員による試食がスタート。料理をはさんで審査員から質問を受ける次世代シェフたちは緊張の面持ちだ。

審査項目は「スペシャリティ感」「普及性」「味付け」「印象」「素材」「調理法」の6項目。ランチのスペシャリティとしてリピートしたい商品であるか、実店舗で取り扱いやすい商品であるか、素材を生かした調理法で仕上げられているか、などがチェックされた。

頂点に立ったのは……

魚介のパートフィロ包み サフランソース
山下絹衣(やました きぬえ)さん

午後2時、いよいよ審査結果の発表だ。
優勝の栄冠に輝いたのは、山下絹衣(やました きぬえ)さん(ホテルマイステイズプレミア札幌パーク)。“魚介のパートフィロ包み サフランソース”。北海の幸を代表する魚を食べやすいムースに仕立て、食感の違う魚介とともにパートフィロ(トウモロコシの粉を使った薄い生地)で包み、ハーブが香るソースでさっぱりと仕上げたもの。付け合わせには芽キャベツ、サツマイモ、紫ニンジン、ビーツなど旬の道産野菜をあしらい、視覚・味覚の両面で爽やかに仕上げた作品。

山下さんは、「自分が一番びっくりしています。ホテルの仲間をはじめ、多くの人たちの協力でこの賞をいただくことができました。食の幸が豊かな北海道の恵みを生かすことを第一に考えました。女性ならではの華やかな盛りつけを評価していただき、とてもうれしいです」と喜びを語った。

授賞式終了後、この料理を誰に食べてもらいたいですか?と質問すると、山下さんは「私と同年代のママたちに食べていただきたいですね。毎日忙しくて外食の機会も少ないと思いますが、ホテルのレストランで華やかな料理を召し上がることで、明日の元気をチャージしてもらえたらと思います。その料理をつくった料理人が女性であることが、女性の元気につながれば、こんなにうれしいことはありません」と笑顔で答えてくれた。

dancyu食いしん坊倶楽部賞は、“北九州 小倉の香る 鯖のムニエル 大葉のクルート仕立て”に!

北九州 小倉の香る 鯖のムニエル 大葉のクルート仕立て
六田一貴(ろくた かずき)さんとdancyu食いしん坊倶楽部の審査員

dancyu食いしん坊倶楽部賞には、六田一貴(ろくた かずき)さん(アートホテル小倉ニュータガワ)の“北九州 小倉の香る 鯖のムニエル 大葉のクルート仕立て”が選ばれた。近海の鯖をメイン食材に使い、小倉の郷土料理「ぬかだき」をフレンチのテクニックでアレンジした一品だ。六田さんには、副賞としてdancyu1年分が贈呈された。
六田さんは「幅広い年齢層のお客様に親しんでいただけるよう心を砕きました。9月のホテル内予選からエリア予選、決勝審査に至るプロセスで、色合いや盛りつけなどに改良を加えながら完成させました。小倉出身で、今は別の土地で暮らしている方々に召し上がっていただき、『あぁ、小倉の味だ』と懐かしく思い出してもらえたらうれしいですね」と、受賞の喜びを話してくれた。

dancyu食いしん坊倶楽部の審査員たちは、六田さんを選んだ理由についてこう語る。
「どの料理も完成度が高く、甲乙つけがたい勝負でした。私は営業マンとして『自分がランチに最も食べたい料理はどれか?』という視点から、六田さんを選びました」(峯崎さん)

「素材、付け合わせ、ソースなどがそれぞれにとてもおいしくて、かつ全体として調和がとれている印象でした。思わず六田シェフに『レシピを教えてください』とお願いしたほどです」(中堀さん)

「高齢の方も含め、どの世代のお客様も食べやすい料理であるという点がポイントでした。鯖やぬかなど、小倉のご当地食材でありながら、全国どの地域のホテルでも提供しやすい素材を使っている点も評価しました」(パリセックさん)

表彰式の最後には、株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント代表取締役会長の山本俊祐(やまもと しゅんすけ)氏から「フルサービス・リゾート型をメインに展開する直営レストランは97店舗あります。グループ内に埋もれている“美味しいマイステイズ”にフォーカスするべく企画された本コンクールに、若手を中心に122名もの参加があり、非常にハイレベルな戦いで、今後が期待できる1回目となりました。来年以降もぜひ実施していきたい」と講評が述べられた。当コンテストの優勝作品は、2020年3月以降、全国のグループホテルの直営レストラン20店舗で提供する予定だ。

「美味しいマイステイズ」の実現を目指してスタートを切った、この挑戦的なコンテスト。グループ内の多くの料理人たちの心に火をつけたに違いない。

提供店舗情報

提供期間:2020年3月1日(日)~2020年4月30日(木)
提供時間:ランチタイム(各PR営業時間に準ずる)
提供方法:ランチタイムのメインディッシュとして提供(パンもしくはライス付き)
販売金額:¥1,000(税サ別)
その他:原則ランチアラカルト提供、店舗によってはBuffet内のメインディッシュとして提供予定

優勝作品“魚介のパートフィロ包み サフランソース”
ホテルマイステイズプレミア札幌パーク「Farm to Table TERRA」
アートホテル旭川「北海道スカイテラスMINORI」
ホテルノルド小樽「Sizzle ―シズル―」
函館国際ホテル「Azaleaアゼリア」
アートホテル弘前シティ「ブッフェダイニング シェフズレシピ」
ホテルエピナール那須「菜す乃」
アートホテル新潟駅前「彩巴(いろは)」
アートホテル上越「カフェ&レストラン アレーグロ」
蓼科グランドホテル滝の湯「カフェラウンジ やまのね」
ホテルマイステイズ五反田駅前「トラットリア ヴィチーノ」
ホテルマイステイズプレミア成田「レストラン ガーデニア」
ホテルマイステイズ新大阪コンファレンスセンター「ステーキ&ハンバーグ リバージュ」
アートホテル大阪ベイタワー「スカイビュッフェ51」
奈良ロイヤル「扇滝」
ホテルマイステイズ松山「瀬戸内バル ラ・テラッツア」
アートホテル小倉ニュータガワ「All Day Dining SHIZUKU」
別府亀の井「Orso otto」
ホテルマイステイズ鹿児島天文館「GrillxBurger & Craft Beer Nikanbashi Burger Bar」
フサキビーチリゾートホテル&ヴィラズ「ISHIGAKI BOLD KITCHEN」
アートホテル石垣島「アクアリス」

※店舗により1日限定5~10皿やBuffetメインメニューに登場など提供形式が異なります。詳細は各店舗にお問い合わせください。

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それが、マイステイズ・ホテル・マネジメントの目指し続けているテーマです。

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文:梅澤 聡 写真:塩崎 聰