山の音
ショーン・ペンは3つ上。
大森さんの写真 大森さんの写真

ショーン・ペンは3つ上。

どうもすみません。初代・林家三平師匠の言葉を借りるまでもなく、平謝りです。その理由(わけ)は、大森克己さんの文章に譲ります。えべの勘違いも甚だしいところでした。穴があったら、マルコヴィッチの穴に入りたい。どうもすみません。

ちょっとあの偏執狂的な、一度思い込んだら何やらかすかわからない雰囲気

えーと、ごめんなさい!
ショーン・ペンは1960年生まれで、ボクより3歳お兄さんでした。同級生じゃありません。かんちがい、勘違い。
いつもこの連載のタイトルとリードは編集長の江部さんが書いて下さっているのですが、江部さんがそう書いてくれた後、2人ともうっかり思い込んじゃっていました。まあ地対空ミサイルの誤射みたいな犠牲者が出たわけではないのでご容赦のほど。以後、気をつけます。

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しかし何故、江部さんがそう思ってしまったのかということには心当たりがあって、以前一緒に酒を飲んでいた時に「オオモリさん、ちょっとショーン・ペンに似てますねー」と云われたことがあって、江部さんの潜在意識のどこかにペン≒オオモリという考えがあったのかと。イヤ、ほんとうに全世界のショーン・ペンファンの皆さん、スミマセン。オマエの一体どこがショーン・ペンなんだ?というツッコミもあろうかと思います。もちろん初め江部さんにそう云われた時には、いや似てないよ、全然違いませんか?と応えたのだが、ちょっとあの偏執狂的な、一度思い込んだら何やらかすかわからない雰囲気が、ひょっとして、いやひょっとしてですよ、自分にもあるのかも、なんて思ったりもする(https://www.instagram.com/p/B7KiFbSDiqR/)。

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自分が他人からどう見えているのか、なんて本人にはなかなかわからないですね

実際のところ、ショーン・ペンはボクの大好きな俳優だし、監督作の『インディアン・ランナー』も深く心に残っている映画である。クリント・イーストウッド監督の2003年の映画『ミスティック・リバー』では、娘を殺されてしまった父親役を演じていて、確かアカデミーも獲ったはずですが、ひとりで深夜にキッチンでウィスキーを飲むシーンでは鬼気迫るものがあった。映画やドラマで酒を飲むシーンは数あれど、最も印象深いもののひとつかも。キャビネットからバーボンのボトルを取り出して、なみなみとグラスについで(たぶんトリプルくらいかな)怒りに震える手でストレートで一気飲みである。あー、怖い。

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でもそんな俳優に似ているといわれるということは、自分もそういう風に酒を飲む人間、と江部さんからは見えているのかもしれない。いや、写真を撮ってる時がそうなのか?
マドンナ、ロビン・ライト、シャーリーズ・セロンという元パートナーの女性たちも蒼々たる面々ですね。重ね重ね、ボクとは何の関係もない3人ですが。まあ、自分が他人からどう見えているのか、なんて本人にはなかなかわからないですね。
ちなみに、かつてボクが似ているといわれた芸能人の方々は堀内健、桑田佳祐、美保純、加藤登紀子(敬称略)などです。あー、ほんと、みなさん、スミマセン。

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――明日につづく。

文・写真:大森克己

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大森 克己(写真家)

1963年、兵庫県神戸市生まれ。1994年『GOOD TRIPS,BAD TRIPS』で第3回写真新世紀優秀賞を受賞。近年は個展「sounds and things」(MEM/2014)、「when the memory leaves you」(MEM/2015)。「山の音」(テラススクエア/2018)を開催。東京都写真美術館「路上から世界を変えていく」(2013)、チューリッヒのMuseum Rietberg『GARDENS OF THE WORLD 』(2016)などのグループ展に参加。主な作品集に『サルサ・ガムテープ』(リトルモア)、『サナヨラ』(愛育社)、『すべては初めて起こる』(マッチアンドカンパニー)など。YUKI『まばたき』、サニーデイ・サービス『the CITY』などのジャケット写真や『BRUTUS』『SWITCH』などのエディトリアルでも多くの撮影を行っている。