生産者とのつながりを大切にした料理を、ナチュラルワインとともに楽しめるイタリアン「リ・カーリカ」が祭に初参戦!土佐あかうしラグーのタヤリン、自家製ロースハムなど、肉好きシェフ堤亮輔さんによる肉三昧を楽しめます。
2013年のオープン以来、イタリアのナチュラルワインと、素材の魅力を引き出した料理を提供し続ける「リ・カーリカ」。
肉好きの総料理長、堤亮輔さんが祭で披露する目玉は、土佐あかうしのラグータヤリンだ。生麺、旨味の濃いすね肉のラグー、濃密なフルーツトマトのローストを混ぜながら楽しむ、渾身の一品である。「仕上げに牛脂をかけるんですが、土佐あかうしの牛脂は融点が低くサラッとして、香りがすごくいいんです」と嬉しそうな堤さん。
ほかにも、岩中豚でつくる食べ心地のよい自家製ロースハム、北海道十勝の食肉料理人集団“エレゾ”から仕入れる生ハムとサラミの盛り合わせもスタンバイ。さらに、味わい深い穀物のサラダも用意される。
「リ・カーリカ」があるのは、学芸大学の商店街から少しはずれた静かな一角。けれども、オープンキッチンの店内は毎夜活気に満ち、席についた瞬間から気分は上々に。ここで楽しめるのは、堤さんはじめスタッフ一同がリスペクトする生産者の食材を駆使したイタリア料理だ。しかも、オリジナリティに満ち溢れている。
たとえば、北海道“エレゾ”から届く鹿の血を生クリームと合わせたブーダンノワール。まるでチョコレートケーキと見紛う装いで、味もムース状でふんわりなめらかだ。すっぽんと古代米のリゾットもすばらしい。自然農法で栽培された栃木の米、澄んだ水で育てられた広島産のすっぽんを使う唯一無二の一皿で、なんとも滋味深い。サービスも心地よく、料理に合わせて選んでくれるワインがぐいぐい進んでしまう。
祭当日は、「活気ある店の雰囲気を会場で再現したい」と、はりきる堤さん。ブースは盛り上がること間違いない。
※当日は内容や盛り付けが変更になる場合もあります。
文:安井洋子 撮影:海老原俊之