dancyu食いしん坊倶楽部新年会2024を開催しました！

「dancyu食堂」の新メニューを、倶楽部メンバーで決める新年会。

今回の新年会は単に呑んで食べて語り合うだけにあらず。ズバリ、「dancyu食堂」で商品化前の小皿・豆皿メニューを倶楽部メンバーで実食し、どれを採用するか決める！というのがテーマ。「皆さんの一票で、dancyu食堂に新メニューが加わるので、ぜひ楽しみながらも厳しく、コレだ！という料理に投票してください！乾杯！」という植野の挨拶で宴は始まりました。

早速それぞれをつまみながら飲むことに。乾杯の酒は、「吉田蔵u　石川門　生酒」。石川県白山市を拠点にする吉田酒造店の7代目蔵元、吉田泰之さんが2019年にスタートした銘柄で、山廃造りの特徴である旨味と酸味はキープしながら、余計な添加物を一切入れない“モダン山廃”という独自のナチュラルな造りが特徴。2杯目は「菊姫 山廃純米 火入れ」。こちらも白山市の酒蔵で、山廃独特の香ばしさと、濃厚な旨味をガツンと感じられます。

俱楽部メンバーが選んだメニューはコレだ！

ここからは倶楽部メンバーから寄せられた小鉢の感想をお伝えしましょう。
ぶっちぎりで人気だったのがこちら！

里芋とこんにゃく田楽　ばっけ味噌

揚げ物のクリームコロッケが優勢と思いきや、宮城県で伝統的に食されている、ふきのとうを混ぜ合わせた甘い味噌「ばっけ味噌」の虜になる人が続出でした。

「ふきのとうの苦味と、みりんか砂糖でしょうか、甘さ、そしてオイルも入っていますよね？そのバランスがとても良く、全部舐め尽くすようにいただいてしまいました。味噌汁用の味噌と違いボソボソ感はなく、ソフトなマスカルポーネみたいにベースが滑らかで食感も良かったです」（三宅恵美子さん）
「ばっけ味噌が最高でした。日本酒をちびちびと何合でも呑める私好みの味でした」（山口京子さん）
「里芋とこんにゃくにばっけ味噌をつけて食べるのはもちろん、そのままをつまみに呑むのもいいし、ご飯につけて食べても美味しいんだろうなって思いながらいただきました」（飯田美穂さん）

この結果を踏まえて、「里芋とこんにゃく田楽　ばっけ味噌」の正式メニュー化に向けて準備を進めたいと思います。詳細は後日改めて発表しますのでお楽しみに。ご協力ありがとうございました！……とこれで終わりかと思ったら大間違い。「食堂メニューとは別に、倶楽部部長・植野も特別な食材を持ち込み、皆さまに提供予定」という事前告知のとおり、早朝から植野が豊洲で仕入れてまいりました、極上の鮪を！

「皆さん、見てください、今朝仕入れてきましたよ！」と植野が出した鮪に会場は拍手喝采の大盛り上がり。宮城県塩釜産の上質な鮪を柵取りして、軽漬けにしました。「中トロはトロける〜！」「赤身は旨味が濃い！」「幸せ〜！」と皆さん感無量な様子。今回は、もう一品、本来は捨てられるはずのマグロの血合い部分を、ねぎとショウガで煮込んだ、その名も「鮪の血合いネギショウガ煮」も提供。「米の旨味と甘味がある『菊姫』と相性がとてつもなく良かった」とは倶楽部メンバーの声。まだまだ続きます！

「dancyu食堂」の看板メニューである「生姜焼き」を、新年会限定でアップグレードした「究極の生姜焼き」が登場。岩手白金豚肩ロース3mmスライスを自家製生姜タレで焼き上げた生姜焼きは、脂の旨味を、やや塩加減が効いたタレが底上げします！ペアリングの『生姜焼きのためのペールエール』との相性ももちろん抜群でした。

さらに続いて、昨年末にデビューし、瞬く間に人気メニューとなった「干し野菜のキーマカレー」。野菜の甘味が噛むほどに感じられて、ちょうど米を食べたくなっていた食いしん坊たちは速攻でペロリ。植野がdancyu3月号で披露した「キーマカレーを焼売にちょい乗せ」も全員で楽しみました。（コレはほんと旨い！）このキーマカレーにペアリングしたのはさっぱり爽快な自家製レモンサワー。今回は特別にレモンの葉っぱを添えて提供しました。「飲む前に、葉っぱを手で千切ると、レモンの香りがふわっと立ち上がります。ぜひやってみてください！」と植野が解説すると、「うわ、これは楽しい！」という声多数。食堂内が柑橘のいい香りに包まれました。

「宴もたけなわとなってきましたが、今回の新年会は、皆さんからいただいた参加費のうち、経費を除いた分を能登半島地震の災害義援金として寄付させていただきます。また、1月の大震災で、石川県の酒蔵は甚大な被害を受けました。食いしん坊倶楽部として、今できることは何かを考え、ペアリングのお酒は、dancyu2024年3月号「王道の日本酒」特集と過去の日本酒特集号で紹介したなかから、石川県の酒蔵を選ばせていただきました。被災された方々に何もできないことがもどかしい。同じように思う方も多いと思いますが、今はプロによる救出とライフラインの確保などを見守るしかありません。無事を祈るしかありません。我々が何かできるとしたら、その後です。長期に渡る支援が必要になります。募金、ボランティア、炊き出しなどはもちろんですが、直接的な支援だけではなく、落ち着いたら旅行でもいいから訪れるとか、被災地のものを食べたり買ったりするとか。被災者や被災地への思いを持ち続けることも支援になります。以前、東日本大地震の後、炊き出しに行った際に被災者に聞きました。『我々にできることはなんですか？』。その方は言いました。『落ち着いたら、また来て下さい。忘れないでください。それだけで十分です。忘れられるのが一番悲しいのです』。その言葉が今も忘れられません。食いしん坊倶楽部の目的は、『食の力で、世の中を元気にすること』です。今後も忘れることなく、できることをし続けたいと思います。なので、今回は最後にチャリティーオークションをしたいと思います」という部長・植野の挨拶と共に、オークションはスタート。
参加費（経費を除く）との合計金額110,527円は、能登半島地震の災害義援金として寄付させていただきます。ご協力いただいた方々、ありがとうございました！

「今年も、さらに食いしん坊心をくすぐる面白い企画を考えていきますので、引き続き宜しくお願いいたします。乾杯！」

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