東京・外苑前にある中華料理店「慈華(いつか)」は上質なコース料理を提供する人気の店。今回は、田村亮介シェフ自らdancyu祭のためのメニューを会場で調理します!小丼ぶりなので、締めにもつまみにもなる逸品です。
見た目は普通のルーロー飯(台湾の豚肉煮込みのせご飯)。
だが、一口食べれば、八角と花椒の風味が広がる。「麻婆味のルーロー飯です。僕が修業した四川と台湾の代表的な料理をミックスしました」と「慈華」の田村亮介シェフ。伝統の四川料理をリスペクトしつつ、革新的な中華料理を追求する気鋭の料理人だ。
なかでも麻婆豆腐を愛する田村シェフ、今回は祭用に豆腐ではなくルーローを麻婆味にアレンジ。台湾での修業時代、朝飯といえばルーロー飯だったそうで、そのおいしさは「脂身や皮のトロッとした食感と旨味」ときっぱり。それゆえ、ルーローには皮付き豚バラ肉を用い、花椒や豆豉(トウチ)、豆板醤でパワーアップ!とはいえ辛さはほどほどで、煮汁がしみた白飯の旨さも格別だ。
※当日は内容や盛り付けが変更になる場合もあります。
文:森脇慶子 撮影:海老原俊之