料理研究家、植松良枝さんの最新刊『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』の料理が、湘南にあるイタリアンレストラン「LIFE sea」に8月19日限定で登場します。レシピ本の料理を実際に味わえる貴重な機会!2021年の夏は、野菜の魅力を存分に愉しんでみませんか?
2021年に発刊した植松良枝さんの最新刊『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』と湘南のイタリアンレストラン「LIFE sea」がコラボします! 本書に登場する、ビーツのちらし寿司、焼きとうもろこしのモロカンサラダ、レアチーズケーキ ゴーヤーはちみつレモンソース……など5種類の料理がひとつの定食セットとして味わえます。
また、9月には埼玉県にある“物語の本”と“本のギフト”の書店「ペレカスブック」で行われる特別トークショーが開催予定です。野菜使いがグッと上手になる植松さん流活用術のことや、メディアに掲載されづらかったレシピが、web連載から本となった制作秘話を担当編集と放談します。
『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』は、ビーツ、せり、山うど、など名前は知っているけれど、家庭料理ではあまり馴染みのない10種の野菜たちが主役のレシピ本です。ページをめくれば、使ってこなかったことを後悔するほどに、魅力的な料理がずらりと並びます。
レシピと一緒に、野菜の旬や保存方法も紹介しています。最もおいしく、安くなる時季を知れば、まだ使ったことのない野菜にも手が伸びるというもの。季節の移り変わりとともに、普段の食事がさらに豊かになるはずです。
野菜の写真にも注目です。普段、じっくりと目にすることがない野菜の素顔に触れることが出来ます。年輪のようなビーツの断面、太く逞しいパクチーの根、輝きそうなほど白いカリフラワーの花蕾。
つくる、味わう、知る、観る――。野菜のポテンシャルを堪能する一冊です。
40の掲載レシピの中から「冬瓜とトマトといんげんのポークカレー」のレシピを紹介します。冬瓜の瑞々しさを閉じ込めた食べ応えたっぷりな夏カレーです。旬を迎えた冬瓜の優しい味わいをぜひ味わってください。
冬瓜 | 500g |
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豚バラ肉 | 300g(薄切り) |
トマト | 2個 |
玉ねぎ | 1個 |
にんにく | 1片 |
生姜 | 1片 |
いんげん | 8本 |
米 | 2合 |
ターメリックパウダー | 小さじ1/3 |
クミンシード | 小さじ1と1/2 |
カレー粉 | 大さじ2と1/2 |
鰹と昆布のだし | 600ml |
醤油 | 大さじ3 |
味醂 | 大さじ3 |
片栗粉 | 大さじ1 |
サラダ油 | 適量 |
フライドオニオン | 適宜 |
揚げ油 | 適量 |
米とターメリックパウダーを一緒に炊いて、ターメリックライスをつくる。冬瓜はワタと種を除いて、ピーラーで皮をむき5cmに切る。豚バラ肉は長さ3~4cmに切り、10秒ほど下ゆでする。トマトは3cm角に、玉ねぎは粗みじん、にんにくと生姜はみじん切りにする。いんげんは長さ3cmに切る。
揚げ油を170℃に熱し、冬瓜を4分ほど素揚げにする。揚げ油を180℃に上げ、いんげんを40秒ほど素揚げにする。
深めの鍋にサラダ油とクミンシードを入れ、中火にかける。香りが立ってきたら、玉ねぎ、にんにく、生姜を加えて8分ほど炒める。トマトを加えて強火にして炒め、水分がとんだらカレー粉を入れてなじませる。素揚げにした冬瓜、豚肉、だしを加えてひと煮立ちさせる。
3の鍋に醤油と味醂を加えて5分ほど弱火で煮たら、同量の水で溶いた片栗粉を回し入れる。混ぜながら、最後にいんげんを加えて、さっと火を通したら、カレーの出来上がり。
ターメリックライスとカレーを皿に盛りつけ、フライドオニオンを散らす。
料理研究家。神奈川県伊勢原市出身。四季に寄り添った食と暮らしを提案しながら、菜園での野菜づくりをライフワークとしている。料理教室「日々の飯事(ままごと)」を主宰して、旬の野菜で食生活を豊かにすることを教示する。仕事の合間に国内外に旅に出て、土地に根付いた料理や道具への造詣を深めている。著書に『ヨヨナムのベトナム料理』『春夏秋冬 ふだんのもてなし』『とれたて野菜レシピ』。共著に『育てて楽しむはじめてのハーブ』がある。
写真:宮濱祐美子