dancyu食いしん坊俱楽部
「大人のBBQ大会@築地」開催しました!

「大人のBBQ大会@築地」開催しました!

9月21日(土)に開催したdancyu食いしん坊倶楽部イベント第3弾の様子をご覧ください。

市場の豊洲移転もなんのその、築地の場外市場商店街は今もパワフルに営業中だ。本誌も追いかけ続けてきたこの食の街で、今回は、腕によりをかけた“大人のバーベキュー”を決行!目利きの食材に舌鼓を打ちながら、変わらぬ築地の魅力と、食欲の秋を満喫した。

絶好のBBQ日和!

夏の暑さも和らぎ、心地よい風が吹く9月下旬の土曜の昼下がり。9組33名の食いしん坊が、築地の新・ランドマークである商業施設「築地魚河岸」の屋上に集結した。実はこちら、好きな食材さえ持ち込めば、器材のレンタルや炭火の準備まで専任スタッフがやってくれる、知る人ぞ知るバーベキュー広場(毎週土曜のみ営業・事前予約制)でもあるのだ。休日の昼酒にはうってつけの空間だ。

「築地魚河岸」は、市場移転後も築地の活気と賑わいを継承するべく設置された、中央区の施設。鮮魚店や飲食店などが入居し、「小田原橋棟」と「海幸橋棟」の2棟からなる。
「海幸橋棟」の屋上にある、土曜日限定のバーベキュー広場。前日までの雨予報が嘘のように、時折晴れ間ものぞいた。

本日の主役は、築地の新鮮食材の数々。目利きの人気鮮魚店2軒に協力を仰ぎ、舌の肥えた“部員”たちを満足させるべく、特別に集めたものばかりだ。貝専門の老舗卸が営む「築地わたなべ」からは、岩手・野田村の殻付きホタテを筆頭に、北海道・釧路産の真牡蠣、千葉・九十九里産の地ハマグリが到来。対して、和食の料理人経験を持つ門井直也さん率いる「築地 京富」からは、丁寧にワタを取り、塩を振ってくれた石川産のノドグロや、今年は特に貴重な北海道・根室産のサンマなどが届く。他にも、特大サイズの松茸やジューシーな博多地鶏、〆には編集長がこよなく愛する「丸豊」の特製おにぎりが用意されるなど、宴の準備は万端だ。

参加者たちは、受付時に配布された食材引換券を手に、今回の協力先である鮮魚店2軒をめぐった。
あらかじめ用意された食材の他に、気になるものがあれば随時買い足してよいということで、メンバーたちの買い物熱にも火が付く。
当日は昼過ぎからのスタート。買い物客の混雑も落ち着き、参加者たちはじっくり買い物を楽しめたようだ。
「築地わたなべ」で購入した、岩手県は野田村の殻付きホタテ。「こんな肉厚のホタテ、食べたことない!」という歓声が相次いだ。
北海道・根室産の新サンマは、「築地 京富」から。今年は特に希少な中、代表の門井直也さんが方々手を尽くして入手。感謝!

炭火焼き名人によるBBQ指南も!

“炭火焼き名人”こと、「バードランド」店主の和田利弘さん。おなじみの白衣スタイルで、「今日は銀座のお店から歩いてきました」とニッコリ。

ここで、スペシャルゲストが登場。焼き鳥の名店「バードランド」(銀座)の店主、和田利弘さん――――言わずと知れた炭火焼き界のレジェンド――――だ。贅沢にも、バーベキューの指南役として加勢した和田さんは、「火力が安定していて、備長炭と比べると初心者にも扱いやすい」と太鼓判を押す「岩手木炭」を使い、そのゴッドハンドを参加者の目の前で惜しげも無く披露。さらに、「炭は、油分を含んだ木の皮目の部分を内側にして着火剤の方に向け、それをピラミッド状に積むと火がつきやすい」「鶏肉は、包丁を入れて肉の厚みを均等にしてから、身の方から焼くと美味しく焼ける」等々、金言&名言が次々と飛び出す。

買い出しが済んだら、早速、和田さんによる焼き方指南が始まる。博多地鶏や松茸を使い、おいしい焼き方を丁寧に解説。最後には参加者からの質疑応答のコーナーも。
贅沢な実演を見つめる参加者たち。中には写真や動画で熱心に記録する人もおり、「これを機に料理をちゃんと始めてみようかな」の声も。
和田さんの指南通りに着火して放っておくだけで、あっという間に煙が上がる「岩手木炭」。その扱いやすさを全員に実感してもらえたようだ。

実演後も、各テーブルを回って個別に焼き方のアドバイスを送り、時には自ら“網奉行”を買って出る一幕も。「和田さんに貝を焼いてもらっちゃいました!」と感激する女性陣や、「目の前で見た鶏肉の下処理が鮮やか過ぎて、料理を始めてみたくなりました」と目を輝かせる男性など、その気さくな人柄に魅せられた人も多かった。

会の途中からは、「築地わたなべ」の店長・守屋隆志さん(左)らも顔を出し、和田さんと一緒に自ら焼き方のアドバイスをする一幕も。

また、会が進むにつれ、今度は編集長のサービス精神にも火がつき、焼きホタテにトッピングするための発酵バターが急遽振舞われたり、オリジナルエプロンやカタログギフトなどの豪華賞品をかけた全員参加の“じゃんけん大会”が行われるなど、嬉しいハプニングも続出。大空の下、大人たちが本気で食べ、飲み、笑い、魚介のおいしさや炭火の力を体験する一日となった。

突然始まった、全員参加型の“勝ち抜きじゃんけん”。豪華景品をかけ、会場は一気に白熱した雰囲気に!
じゃんけん大会で、景品のdancyuギフトカタログを見事勝ち取った男性。ほかには、(意外にも?)本誌のオリジナルエプロンなどが人気を集めた。
今回は、通常の当倶楽部のイベントとは異なり、「申し込んだ会員が、会員でない人も招待できる」としたことで、家族や友人を誘う姿が目立った。門戸を広げたことで、終了後には「早速入会したい」の嬉しい声も聞かれた。

終了後も、「ぜひまた開催してほしい」という声が相次いだこのバーベキューイベント。dancyuと会員の双方で盛り上げ、美味しい時間をともに作り上げていくことを目指す「食いしん坊倶楽部」に、新たな定番が加わりそうだ。
(和田さんに密着した炭火焼き特集が掲載されているdancyu8月号もぜひご覧ください)

▼食いしん坊倶楽部への入部はこちら!

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文:白井いち恵 写真:富貴塚悠太