12月12日。ワンツーワンツーのリズムにのって行われた「d酒 大盤振る舞い会 大阪の陣」。d酒オールスター揃い踏みのおそらくラストディ。この日、心斎橋でもっとも酒量が多かった場所だったんじゃないかな。
12月12日、大阪・心斎橋の「スタンダードブックストア心斎橋」で「d酒 大盤振る舞い会 大阪の陣」が行われました。
d酒4種のすべてが顔を揃えた、ほぼ最後の日。師走の多忙な中を、万難を排して駆けつけた50人を超える呑兵衛たちは、はじめから全開で♪、本気でした!飲むわ飲むわの、大盛り上がり。ブックストア&カフェの会場は、気がつけば大箱の酒場へと変貌して、あっちっこちで「d酒おかわり!」を連発。愉しそうにお猪口を傾けるみなさんに、感謝感激。本当にありがとうございました。
トークショーでは、原口起久代さん(きくちゃん)が、麹造りの学校蔵お泊まり体験を語ってくれました。「夜中、1時間半おきに起きて、麹の温度を測るんですけど、その間隔が新生児の授乳と同じペースなんですね。びっくりしちゃって」。さらには、酒米を浸漬して水からあげるときの感想が「持ち上げた瞬間、あっ、うちの次男と一緒くらいの重さやなーって。絶対に落とさないぞ!」と、きくちゃんの酒造り=子育てたとえに、前列に座ったおっちゃんたちが、うんうん。えっ、わかるの?
石井かほりさんの記録映像「d酒はこうして造られた」を静かに見守った後は、「意外と真面目に造ってたんですね」なんて、突っ込みが入ったりするから、おそるべし大阪の酒呑みたちよ。
きくちゃんが「日本酒うさぎ」でこしらえてきた“クリームチーズ豆腐の山葵漬けのせ”と“フライパン燻製ナッツ”を肴に、ゲストと客席でフリートーク。自由な雰囲気で、本当にどこかの居酒屋でくつろいでいる雰囲気が会場全体を包んで、いい気分。
酒は愉しく呑むもの。
そんな当たり前のことを教えてくれた、大阪の夜でした!
写真:塩崎聰