12月6日。実は28年前のこの日、dancyuは創刊されました!記念すべき日に行われた「d酒 大盤振る舞い会 東京大会」。師走の渋谷に熱き酒飲みたちが集って、d酒4種を堪能しました。
12月6日、東京・渋谷の「FabCafe Tokyo」で「d酒 大盤振る舞い会 東京大会」が行われました。
当日は、突如としていくつかの障壁が現れ(電車の遅延、電波障害、急激な冷え込みなどなど)、私たちスタッフはあたふたしたのですが、多数の応募の中から抽選をくぐり抜けたみなさまは、そんなハードルをものともしません!道玄坂の坂の上にわんさとお集まりいただき、本当にありがとうございました。
てんこ盛りの120分でした。松崎晴雄さん、藤田千恵子さん、平島健さんを迎えてのd酒トークショー、石井かほりさんによる記録映像「d酒はこうして造られた」の初上映、「アウレリオ」大本陽介さんと「日和」望月清登さんが腕によりをかけた料理の数々、d酒4種の飲み比べ(ほぼ飲み放題!)、そしてお客さまとゲストのみなさま&スタッフの垣根を取り払った大歓談会まで、あっという間に時が過ぎていったのです。
トークショーでは、松崎さんがd酒造りに参加した経緯を「日本のマイクロブリュワリーがどのように酒造りをしているのか。現場を見てみたかった」と真摯に語り、藤田さんは「学びの場を掲げている学校蔵だから体験してみたい、思い切ってやろうと思った」と晴れやかな表情で話し、平島さんは「学校蔵は酒造りのプロを育てる場ではないんです。酒造りを体験することで日本酒のファンになってほしい、そして佐渡のファンになってほしいと願う場です」とd酒が造られた学校蔵への熱い想いを述べてくれました。
石井かほりさんの記録映像「d酒はこうして造られた」がスクリーンに映し出されると、集まったみなさんはじっと前を見つめ、すべてが終わった瞬間には大きな拍手が起こり、感動。松崎さんは「海外のマイクロブリュワリーのように突飛なことはなにもなく、昔ながらの手仕事の酒造りでした。基本に忠実につくる酒蔵です」としみじみ。映像でぎこちない動きを披露した藤田さんは「見ると造るは大違いだったんです。いざ始まると、こんなにも不安な気持ちになるとは思わなくて、映像を見るとガチガチだったことがよくわかりますね」と、照れ笑い。締めは平島さん。「みなさん、今日は日本酒のこと、佐渡のことを知っていただき、両方のファンになって帰ってください!」。
トークショーと上映会のあとは、飲んで食べて笑って語り合って、無礼講。
持ち込んだd酒をすべて飲み干し、こしらえた料理もきれいに平らげ、感謝感謝です。
明日は、料理(レシピ付き)についてのレポートを掲載します。
写真:当山礼子