日曜は、ちらし寿司をつくる。
【モッツァレラが味の決め手】生ハムとシャインマスカットのクイックちらし寿司は、急な来客時のもてなし料理に最適

【モッツァレラが味の決め手】生ハムとシャインマスカットのクイックちらし寿司は、急な来客時のもてなし料理に最適

旬のシャインマスカットと生ハムを使ったちらし寿司は、超簡単につくれて食卓が華やぐご馳走ちらし! 休日のランチにパスタをつくるような手軽さで、ちらし寿司をもっと身近に、もっと楽しく味わおうというこの連載。第27回は「生ハムとシャインマスカットのちらし寿司」を、マイマイ先生こと料理家の真藤舞衣子さんに教わりました。

この10年でよく見かけるようになったのが、シャインマスカット。種がなく皮ごと食べられる気軽さと、爽やかな香りや糖度の高さが幅広い支持を集め、今やぶどう品種の中でもトップクラスの人気を誇るほど。秋の味覚としてすっかり定着しました。

「そこで今回は、旬のシャインマスカットを使ったちらし寿司をつくってみましょう。合わせる具材は生ハムとひと口サイズのモッツァレラチーズ=ポッコンチーニ。生ハムやチーズの味わいが、シャインマスカットや白ワインビネガーの寿司飯と相性抜群なんです。しかもこのちらし寿司、火を使わずに具材を切ってのせるだけなので、ものすごく簡単! 急な来客時のもてなし料理としても重宝しますよ」(真藤さん)

これまでにもいちごや日向夏、いちじく……と、旬のフルーツを使って感動的に美味しいちらし寿司を教えてくれたマイマイ先生。シャインマスカットのちらし寿司にも期待が高まる! さっそくつくってみましょう。

「生ハムとシャインマスカットのちらし寿司」のつくり方

材料材料 (2人分)

生ハム100g
シャインマスカット1/2房
モッツアレラチーズ90g(生タイプ、ポッコンチーニ、*1)
ルッコラ1茎
オリーブオイル大さじ1
黒胡椒適量
★ 寿司飯
・ 米1合
・ 昆布5g
・ 水180ml(米と同量が目安)
A (*2)
 ├ 白ワインビネガー大さじ1
 ├ きび砂糖小さじ1
 └ 塩小さじ1(*3)

*1 普通の生モッツァレラチーズでもよい。
*2 Aはよく混ぜておく。
*3 天然塩は小さじ1、食塩は塩味が強いので半分の量から調整するとよい。天然塩は小さじ1、食塩は塩味が強いので半分の量から調整するとよい。

1寿司飯をつくる

水、昆布を入れて1時間ほど吸水させた米を炊く。

深めの大皿や大きめのボウルに炊き上がったご飯を移す。Aをよく混ぜてご飯にまんべんなくかけ、団扇などで軽く扇ぎながらしゃもじで切るようにご飯をほぐしていく。粘りが出てしまうので、混ぜ返さないようにするのがポイント。湯気が落ち着いたら扇ぐのを止める。

*寿司飯についてさらに詳しい解説は、こちらをチェック

2皿に盛りつけて仕上げる

皿に寿司飯を広げ、生ハムを一口大にちぎってクシャッとさせながら満遍なく置いていく。ルッコラは葉先をちぎり、ハムの下に入れるように置く。シャインマスカットは粒を半割りに切って、断面を上にしてのせる。モッツァレラチーズはぶどうの粒と同じぐらいの大きさにちぎって並べていく。仕上げに黒胡椒とオリーブオイルをふる。

皿に盛りつけて仕上げる
準備が簡単な分、盛り付けは丁寧に。「生ハムはお布団のように、ポッコンチーニは枕のようなイメージでふんわりと並べるのがコツ。見た目の美しさも味わいを左右する大事な要素なので、ちょっと頑張ってみてくださいね」(真藤さん)
完成

鮮やかなピンク色の生ハム、ピュアなホワイトが眩しいモッツァレラ、瑞々しいグリーンのルッコラ……そんなカラフルな皿の上で、シャインマスカットがひときわキラキラと輝いている。

その一角を取り分けて口に運べば、爽やかなマスカット香がふわりと広がる。生ハムの塩味と濃厚な旨味、モッツァレラのフレッシュでミルキーなコクが、シャインマスカットの清らかな甘味と実にナチュラルに溶け合っていく。果実味のある柔らかな酸味と米の素朴な甘さのバランスがよい白ワインビネガーの寿司飯は、具材の色とりどりな味わいを受け止める。そしてルッコラのシャキシャキした食感や澄んだ苦味、黒胡椒の刺激が全体をギュッと引き締めて爽やかな後味を与えている。これはもう、白ワインを飲みたくてしょうがなくなる美味しさだ。

「フルーティーな白ワインやスパークリングワインはもちろん、マスカットの香りを感じさせる微発泡タイプの日本酒も合いますよ!」(真藤さん)

具材を切ってのせるだけなのに、こんなにも華やかな一皿が生まれるとは! シャインマスカットがたくさん店頭に並ぶこの時季ならではの、気持ちも一気に晴れやかになるご馳走でした。

取り分け

教える人

真藤舞衣子 発酵研究・料理家

真藤舞衣子 発酵研究・料理家

東京生まれ。会社勤務を経て、京都の大徳寺塔頭(たっちゅう)にて1年間生活。フランスに料理留学後、発酵研究家、料理家の活動を開始。雑誌や書籍、料理教室、講演など多方面で活躍。近著に『サバの味噌煮は、ワインがすすむ』(小泉武夫氏と共著、日経BP)、『つくりおき発酵野菜のアレンジごはん』(主婦と生活社)がある。

文:宮内 健 写真:伊藤徹也

宮内 健

宮内 健 (編集者、ライター)

1971年、東京生まれ。音楽誌『bounce』『ramblin'』編集長を歴任し、フリーランスの音楽ライター、編集者として長らく活動している。2010年以降「食」や「酒」に関してもテリトリーを広げ、2018年から2024年まで『dancyu』編集部に在籍。数々の特集記事の企画編集や執筆を手掛けた。