
甘味や辛味が強くて味の濃いイメージがある韓国料理には、ビールやサワー、韓国焼酎なんかを合わせがち。ですが、実は日本酒に合う韓国料理も多いんです。そこで日本酒をこよなく愛するソウル在住の韓国人料理人に、日本酒に合う韓国料理のつまみメニューを教わる短期集中連載がスタート。第2回は梨泰院で人気のカフェ&居酒屋の店主に、甘さと辛さが程よくて純米酒との相性も抜群な、たれ焼肉を教わりました。
サムギョプサルとは韓国語で三枚肉(豚バラ肉)のこと。日本では鉄板で焼く焼肉をイメージすることが多いですが、韓国の居酒屋では、たれに和えた肉をあらかじめ炒めたものがつまみとして提供されることも多いのです。
梨泰院の人気店「MOONIGHT TABLE」店主で、自らも日本酒が大好きなeicoさんに教わったのはコチュジャンベースの豚バラ焼肉。コチュジャンを使う料理というと、こってりと甘辛い味を想像しますが……。

「味付けするジャン(たれ)に炭酸水を加えてのばすのがポイントです。味が甘さや辛さが強すぎると日本酒の味わいが負けてしまうし、たれが濃いとフライパンで焼く時にも焦げつきやすい。なので、たれに炭酸水を加えてのばすと焦げにくくなるし味も程よくなり、日本酒に合わせやすくなりますよ」(eicoさん)
しかし、たれをのばすのにどうして炭酸水を使うのでしょう?
「昔から韓国では、料理にサイダーを使うことが多いんです。ジャンの辛味を和らげて甘味や爽やかさを加えたり、他にも水キムチの漬け汁に加えるなど使う要素も幅広い。私は料理を甘くしたくないので、サイダーの代わりに炭酸水を使っています」(eicoさん)
| 豚バラ肉 | 300g(厚さ5mm程度のスライス) |
|---|---|
| 青ねぎ | 適量(小口切り) |
| 炒り胡麻 | 少々 |
| サラダ油 | 小さじ1 |
| サンチュ | 適量 |
| えごまの葉 | 適量 |
| A ジャン | (合わせ調味料・混ぜ合わせる) |
| ・ にんにく | 2片(すりおろす) |
| ・ コチュジャン | 大さじ1 |
| ・ 砂糖 | 大さじ1/2 |
| ・ 日本酒 | 大さじ1 |
| ・ 醤油 | 大さじ1/3 |
| ・ 胡麻油 | 大さじ1/3 |
| ・ 炭酸水 | 大さじ1 |
豚バラ肉は食べやすいように5~7cm幅に切る。

ボウルに1を入れ、あらかじめよく混ぜておいたAを加えてしっかり揉み込む。

フライパンにサラダ油を熱し、2を入れて鍋底に広げ、そのまま1分ほど触らずに焼く。

薄く焦げ目がついてきたら中火にして1枚ずつ裏返す。両面に焼き色がついたら、フライパンを煽って味を全体になじませる。

皿に盛り、好みで青ねぎをのせて、胡麻を指でつぶしながらかける。サンチュなどの葉物野菜を添える。



韓国・ソウル出身。弘大のオーガニックレストランなどで料理の研鑽を重ね、2016年より独立。2025年3月に梨泰院でカフェ&居酒屋「MOONIGHT TABLE」を開店した。instagram @chinoeico
文:宮内 健 写真:熊谷直子