
台湾のスープは概して薄味で、あっさりしているのが特徴。お茶を飲むようにごくごく飲み干せるものばかりです。今回は筍がメインのスープをご紹介します。ご飯との相性が抜群の台湾の家庭料理、家常菜(ジャーチャンツァイ)を台湾料理に詳しい料理研究家の沼口ゆきさんに教えてもらいました。
表面を洗った鶏手羽先7~8本を鍋に入れ、水7カップ、長ねぎ(青い部分)10cm、生姜の皮1片分を加えて強火にかけ、沸騰したらアクを取って弱火にし、蓋をせずに1時間煮る。塩少々を加え、漉す。冷凍保存可。
筍 | 120g(ゆでたもの) |
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チキンスープ | 2と1/2カップ |
塩 | 適量 |
白胡椒 | 少々 |
筍は繊維と垂直に厚さ3~4mmに切り、食べやすい大きさに切る。
鍋にチキンスープと①を入れて火にかけ、沸騰したら塩、胡椒で味を調える。
ル・コルドン・ブルー東京校、リッツ・エスコフィエ・パリ料理学校等で料理と製菓を学び、料理研究家・有元葉子氏に約8年師事した後、独立。台湾料理のおいしさに魅了されて留学したのをきっかけに、飲食店のアドバイザーなどを現地でスタートさせ、東京と台湾・新竹で料理の仕事に携わっている。著書に『台湾調味料 いただきます手帖』(誠文堂新光社)、『初めてなのに現地味 おうち台湾菜』(主婦の友社)などがある。
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文:松原京子 写真:木村 拓